東日本の各地で行われているお祭りでは、祭り囃子に江戸の町をうたったものが数多くあり、それだけ江戸はお祭りの聖地であり、江戸の祭りの威勢にあやかろうという思いが込められているものでしょう。そんな江戸の祭りについて、充実した展示が行われているのが、ここお祭りミュージアムです。
東京都台東区雷門2-3-5。さらには、大正末期に、当時はまだ残っていた徳川家光寄進の神輿をかついで練り歩く白黒写真など、貴重な写真やデータも多数所蔵、展示しています。
江戸の町に一体感と活気をもたらしてきたお祭りを感じることができるミュージアム。
大勢の人たちが場所を共にしていたとしても、各々が別方向に意識を向けていれば、それは雑踏に過ぎませんが、一つの目標を共有した時のパワーは、神秘的ですらあります。クラシック音楽のオーケストラ、チームスポーツの応援など枚挙にいとまがありませんね。
しかし、これらは音楽やスポーツの特別な技術を持っているものしか味わうことができません。そこで日本、ことに江戸の人たちは、祭りという文化で同じ町に住み家を共にしているだけで、グルーブ感を生み出し、その非日常の空気を、土地の神々に奉納するのです。
電話番号は03-6796-7800、休館日は不定休で、開館時間は 午前10:00から午後6:30までとなっています
お祭りを支える衣装に小物。細部にも目を配ると奥が深い。
背中側の衿首には、庁内や組合、そして神社のの衣装が入り、木綿の 丈夫で荒々しく、それでいて化学繊維にはない温かみのある素材も魅力のお祭り半纏、手拭いも、定番の豆しぼりから、卍崩しなどの和柄をあしらったものなど、色とりどりで壮観です。
そんなお祭り衣装の数々は、お祭りミュージアムショップで購入もできます。下町を描いた寅さんなどの映像作品にも出てくる、首からお守りをぶら下げる姿が似合う独特の白シャツがありますよね。これを鯉口シャツといいますが、シルクでできた本格派が \4640から発売中。お祭半纏も、\4536から販売しており、名入れサービスもオプションとしてあります。
スカジャンや和柄シャツのカッコ良さを理解される方なら、思わず普段使いもしたくなるのではないでしょうか。しかも素材や仕立てが本物ですからね。
主張しすぎない小粋なたたずまいだが、内容は充実。
さてここで、お祭りミュージアムにお越しのお客様の口コミをご紹介しましょう。
雷門の並木通りを進むと、こぢんまりとしたお祭りミュージアムを発見。清潔感ある館内には、江戸っ子のお祭り装束がディスプレーされており、着こなしの説明もあって、勉強になりました。
館内でお祭りの写真を楽しみましたが、戦前、戦後、そして現代と、時代の移ろいも感じることができて、貴重なものを見させてもらいました。外国人の友人と一緒に来たのですが、彼も大満足していました。ここは隠れた浅草の名スポットですね。
いつの間にか、お祭りの笛や太鼓、みこしを担ぐ若い衆の息づかいまでもが来場者の脳裏に浮かびあがってきて、あなたの浅草観光をさらに活気あふれるものにしてくれることでしょう。