「浅草サンバカーニバル」をご存知な人も多いでしょう。
8月の後半の土曜日。この日だけは浅草がブラジルのリオデジャネイロに染まります。浅草サンバカーニバルを100倍楽しむため、予備知識やおすすめスポットをここでチェックしてみてください。
浅草サンバカーニバルとは
浅草サンバカーニバルとはなんと50万人もの人が訪れるという浅草最大級のフェスティバル。三社祭でも東京マラソンでもこんな人にはなりません。浅草がここまで混み合うのは隅田川花火大会くらいです。
ブラジルのダンスであるサンバ踊りカーニバルを行う華やかなイベント。でゴージャスなサンバ衣装を身に着け、オリジナリティのある山車と共に踊り歩きます。日本で最大級のサンバカーニバルであることはもちろん、北半球でも最大といわれているほど大きなイベントです。
浅草サンバカーニバルの歴史
この浅草サンバカーニバル、昭和56年(1981年)から続くお祭り。
浅草が一番活気があった昭和30年以前と比べると、この1980年代の浅草は寂しいものでした。そんな浅草に活気を取り戻そうと、当時の台東区長、そして浅草喜劇で育った俳優である伴淳三郎という方が考案。…という美談説と、浅草の観光協会が神戸で行われていたサンバカーニバルをパクッたという非美談説があります。笑
発端はどちらにしろ、今では北半球最大のサンバカーニバルと云われるほどに成長しているのですごいことです。
もちろんサンバカーニバルが始まった当初は日本にサンバを踊る団体など少なく、サンバとは言いがたいものも多かったのだそう。昔の写真を見るともはや仮装行列のよう。ここから発展を始めたのは1990年以降。サンバの協会も出来、日本でもサンバチームが増え始め、さらに採点などの基準も変わり、本格的なサンバにより近づいていったといいます。
2013年の時点で32回目の開催。2011年には開催日がずれた隅田川の花火大会と日にちが被り、中止になってしまったそうなのですが、それ以外はずっと開催を続けています。
浅草の開催場所と日時
浅草サンバカーニバルは毎年8月最後の土曜日に開催されています。時間は午後1時から午後6時くらいまで。パレードは1時半から開催されています。これは2014年の情報ですので、今年の情報が見たいかたはサイトで確認してみましょう。
追記:2015年は8月29日(土)です!午後1時から夕方6時まで、小雨でも結構です!今のところ天気は曇り。金曜日までは雨が続くみたいなので、祈りましょう!
パレードのスタート地点は馬道どおりの二天門の手前あたり。そこから馬道どおりを進み、雷門通りで国際通り方面に曲がります。観音どおり、仲見世通り、浅草中央通り、オレンジ通りなどを横目に見ながら、すしや通りの先、国際通りの手前がゴールとなります。
激混みの中、ちゃんと見る&写真を撮るコツ
サンバカーニバルを見るのは一苦労!そもそも地理感覚がなかったりする人は見るだけでも大変です。しっかり撮影するならば、11時くらいには行った方が良いでしょう。ちなみに朝から場所とり合戦が始まっていますので、それでも良い場所は押さえられています。遠くから見るだけでもOKならば、直前に行っても一応大丈夫です。ただし駅も激混みなので早めの行動は必要。
スタート地点よりも中盤、ゴールに近いほうが楽しめるでしょう。スタート地点にいると後姿ばかり見ることになってしまいます。からね。馬道通りの中央、馬道から雷門通りに曲がるところ、雷門通りの中央や、ゴールに近い場所が良いですね。もちろんどこも混みます!
また、飲食店でゆっくり見ようというのは、同じことを考えている方が五万といますので難しいです。やるなら開店と同時に行きましょう。浅草サンバカーニバルが見れる飲食店は、馬道にあるスターバックスの2階席、江戸通りにあるバーガーキングなどです。
浅草サンバカーニバルの用語
サンバカーニバルには知っておくと面白い単語がいくつもありますので一部を紹介したいと思います。
「今年のこのエスコーラのパシスタは最高だね!アレゴリアもダイナミックでびっくりだよ!」なんて呪文のような会話も可能です。
エスコーラ
エスコーラとはサンバチームのことを指します。このサンバの運営に「浅草エスコーラ・ヂ・サンバ協会」というのがいるのですが、これは浅草サンバチーム協会という意味なんですね。今日本にはこの協会に所属するエスコーラが12チーム(2013年時点)。もちろん所属していない団体も数え切れないくらい。どれくらいのエスコーラがあるのかもはや不明です。
パシスタ
パシスタとは、エスコーラの中でも目立つソロダンサーです。大人数で動きをあわせるダンスではなく、自由に表現する花形パート。タンガ姿で踊っていることが多いです。
衣装あれこれ
サンバのあの衣装。それぞれ呼び名があります。頭につける羽などの飾り物はカベーサ(カベッサ)。背中に背負うタイプをコステイロ(背負子)。下に着るものはタンガと呼びます。
S1、S2
これは浅草サンバカーニバルの出場条件のこと。JリーグのJ1とJ2みたいなもので、S1のほうが本格的。S2のほうがより素人に近いというイメージです。S2からS1にあがるにはS2の中で優勝しなければいけません。
エンヘード(Enredo)
カーニバルを見ていると、それぞれテーマや物語があることがわかります。このことをエンヘードと呼ぶのです。その物語性は“動くオペラ”なんて呼ばれるそうですよ。ちなみにこんな変り種サンバも。なんと「マンガ」がテーマ!これぞジャパニーズサンバでしょうか。
優勝サンバチーム(エスコーラ)
歴代の優勝したエスコーラを見るおくと当日は一層面白いでしょう。ちなみにエスコーラとは、サンバチームのことを指します。「このチームは昨年優勝したチームだ!」と思いながら見れば一層見方は変わるはずです。
たとえばこちらは2013年の優勝チーム「ウニアン」。UNIAO DOS AMADORES(ウニアン・ドス・アマドーリス)というエスコーラ。大学のサンバ団体です。この年のテーマはなんと「昆虫」!? スタートからして飛ばしています。てんとう虫のサンバですからね。笑 サンバの衣装も非常に個性的。パシスタ(ソロダンサー)も蝶で華やか!さらにアレゴリア(山車)も昆虫!笑 非常に若々しくて元気な可愛いサンバでした。
その前年はエスコーラ・ヂ・サンバ・サウーヂ(G.R.E.S.Saúde)が優勝。横浜を拠点とし1986年から続くグループだけあって、圧倒的安定感があります。個々のパフォーマンス力は抜群です。この年のテーマは「健康に乾杯! ~ともに生きよう、健やかに!~」。
とっしー より:
男性 (50代)
2015/09/07 18:30
8月の下旬に、浅草のサンバカーニバルが行われます。
13時から華々しいパレードが始まります。
浅草の道路を派手なカーニバルのファッションで練り歩く美しい女性達の姿で埋め尽くされる浅草です。
そのパレードではコンテストも開かれます。馬道通りから雷門通りまで踊りながら練り歩く姿は必見です。
くろっち より:
男性 (20代)
2015/10/31 16:32
自分は現在28歳の男性会社員をしております。自分の会社は大手で、東京にも支社があり出張をすることがあります。そして、去年ですが、浅草のあるイベントと、出張の日を上司にも相談をして決めました。それが浅草サンバカーニバルです。これは時期としては夏場であり、世間的には特別な日ではなく、東京地域の伝統行事のようです。大阪で例えるのであれば、毎年9月に開催をされるだんじり祭りのようなもんだと思います。しかし、規模は違います。サンバカーニバルは踊り子、スタッフ、見学者などを全てあわせて、何十万人と集まります。昭和56年から始めたようですが、本当に素晴らしい行事ですね!