浅草といえば、そばや寿司など和食なイメージがあるかもしれません。しかし、実はひそかに美味しいパン屋さんが集うエリアということをご存知ですか?
老舗からおすすめ新店まで!浅草のパン屋
今回は、新旧入り混じる浅草のパン屋さんの美味しいお店、おすすめなお店を紹介したいと思います!
素材にこだわる可愛いパン屋さん「粉花」
二人の姉妹で営んでいるパン屋「粉花(このはな)」自家製のレーズンで酵母を作り、北海道の粉と沖縄のお塩とでパンを焼くなど、素材にもこだわっています。かわいらしい小じんまりとした店内には、パンや焼き菓子が並べられ、ちょっとしたカフェスペースも。おすすめは丸パン。もちもち感と国産小麦の豊かな味わいがたまらない、こころかわいらしいパン。
そのほか、全粒粉のスコーンは小麦の力強い風味が豊かに、外側はさっくりと、内側はしっとりと仕上げられており、ベーグルはしっかりと重さがあり、外側はパリっと、内側はもっちりと、そこにレーズンやくるみなど、種類によってアクセントが加わっているなど、どれも土曜日はお昼に完売するほどの人気ぶりで、その美味しさがうかがえます。場所は、浅草寺裏の言問通りより、浅草観音堂裏交差点を曲がった先にある。白い屋根と、格子状のガラス窓が特徴です。
何種類ものあんぱんが楽しめる「あんですマトバ」
あんパン専門店のパン屋さん。その種類の豊富さに誰もが驚くでしょう!
オーソドックスな小豆から、甘栗、かぼちゃ、焼きイモ等…季節感のある変わりあんパンが豊富に揃えられています。
どれも素材の味が引き立ち、優しい味わいです。
おすすめはこしあんぱん。少々塩っけがあり、甘さは自然でとても美味。外のパンは薄めでもちっと柔らかく時間がたってもふわふわで、お土産にもお勧めです。
そしてひときわ目を引く「アンパンマン」はお子様も大喜びなこと間違いなし!
あんパン以外にも、街のパンやさんでみかけるような通常のラインナップも取りそろえています。
場所は言問通り沿い、浅草観音堂裏交差点の角にあるお店。可愛い子供の似顔絵と大きな字が目を引くお店です。
美味しい食パンを朝食に!「パンのペリカン」
創業から変わらぬ味が自慢の、昭和24年創業の老舗のパン屋「ペリカン」。メディアや雑誌でも多数取り上げられている有名なパン屋です。
食パン中心の、街のパン屋さんとはちょっと変わったお店で、食パン・ロールパン・バンズの3種類しか作らないこだわりぶり。パンは予約もでき、予約専用の棚にはいつ来ても予約の商品がたくさん並んでいることから、お店の人気さがうかがえます。自慢の食パンは、中のパンの部分はきめが細かく、しっとり、もっちりとした食感。柔らかすぎて包丁では切りにくいほど!そのままでももちろん美味しいが、トーストすると、みみはかりっと、中身はふわふわでまた格別!ちょっぴり上質のバターを添えていたがですか?
場所は国際通りを蔵前方面に。田原町駅を超えて右手の赤い屋根が特徴のお店です。
ぶどうが詰まったパンは必食「ボワブローニュ」
ぶどうパンが自慢の「ボワブローニュ」。パンも中身も全て自家製にこだわっています。そのこだわりは、機械は使わずに、全て手ごねで作っているというから驚きです!
テレビでも紹介され、地元では有名なお店。店内はいつもお客さんで賑わっています。看板メニューのぶどうパンは、これでもかというくらいレーズンが入った、見た目でも驚くこと間違いなしの逸品。
ずっしりと重いパンを切ると、断面には白いパンの間に大粒のレーズンがみっちり入っています!パン自体もやさしい甘さがし、ふんわりもちもちで、甘酸っぱいぶどうと相まってぺろりと食べられます。
ぶどうパン以外にも、カツサンドや菓子パンがあり、どれも素朴な味わいで美味しく、家庭的なパン屋さんという雰囲気です。場所は、国際通りを蔵前方面に、田原町駅に右折すると見えてくる、緑色の屋根と看板が目印のお店です。写真はおすすめの食べ方、焼いたぶどうパンにクリームチーズをオン!めちゃくちゃ美味しいです。
浅草駅近のクリームあんぱん「クラージュ」
浅草の新名物お土産にも名高い、浅草あんぱんとラウンドパンが人気のお店「クラージュ」看板メニューは、「浅草あんぱん」。「浅草」と刻印され、お土産にもぴったりは逸品です。ほっこり美味しい四角い形の浅草あんぱんの中には、つぶあんと生クリーム入がみっちり!つぶあんと甘さ控えめのあっさり生クリームのコンビネーションがたまりません!ラウンドパンはシナモンレーズンやマーブルなどのオーソドックスなものから、トマトチーズバジルといった変わり種まで6種類ほど。どれもふわふわ、みみはしっとりと、やみつきになる美味しさです。その他、クロワッサンやフレンチトーストといった定番メニューもあり、観光客から日常使いまでご利用いただけます。上野方面に向かう雷門通り沿い、「浅草あんぱん」ののぼりが目印です。
珠玉の黒毛和牛カレーパン「豊福」
黒毛和牛カレーパンが自慢のパン屋「豊福」メニューは黒毛和牛カレーパンのみのただ1つ。この1つに全身全霊の魂を込めているお店です。お肉はこだわりの国産黒毛和牛を使用し、シーズンによって使用されるブランド牛が変わります。
添加物は一切使わず、スパイスも自家製と、店主のこだわりと愛情をひしひしと感じられるカレーパンです。外側はカリッと、パンの部分はふんわり、しっとり柔らかく、素材そのままの甘みを感じられます。
8時間煮込んでつくられたカレーはとろとろとスパイシーさより甘さが引き立ち、牛筋煮のようなほろほろの牛肉がたっぷり!白い紙に包まれ、食べ歩きにももってこい!浅草寺前を通る伝法院通り沿いのお店。濃紺色ののぼりが特徴です。
創業50年!懐かしいクリームコロネの「テラサワ・ケーキ・パンショップ」
創業50年の街のパン屋さん、「テラサワ・ケーキ・パンショップ」。お昼過ぎには売り切れ続出の人気店です。
菓子パンや総菜パン、ケーキ類などバランス良く並ぶ、こじんまりとしたお店です。素材の味をそのままに、添加物は使わないシンプルな美味しさを追及しています。生地だけではなく、パンの中の惣菜やクリームまで、全て手作り。材料もこだわりを持ち、手間と愛情が美味しさにつながっています。特におすすめなのは「生クリームコロネ」しっとりふわふわのパン生地の中に、これまたふわふわで柔らかい、さっぱりとした甘さのクリームがぎっしり。優しい味わいのコロネです。
場所は言問通りを2本奥に入った細い路地裏。赤い屋根が特徴です。
まさに海外のパン屋さんのような「マニュファクチュアパン」
photo by マニュファクチュア
大きなオーブンで職人達がダイナミックにパンを焼く…そんな職人さんのイメージが「マニュファクチャ」という言葉に込められています。まさにパン職人によるパン屋「マニュファクチュア パン」スコーン、フレンチトースト、カンパーニュなど、重めのハード系のパンを中心にラインナップされています。オススメは、「雑穀ブレッド」
しっとりとして、小麦の風味が豊かなパンに交じって、かぼちゃの種をはじめとする雑穀がぎっしり入り、雑穀の風味と歯ごたえはクセになりそう!トーストするとカリッと香ばしく、サンドウイッチにしてもオススメです。場所は江戸通りを川に沿うように北上。ガラス張りの壁と黒い屋根が特徴の、とてもオシャレなお店です。
天然素材の手作りパン「大地の実」
こじんまりと優しい雰囲気の可愛いお店「大地の実」パンの種類は基本的には4つほどと多くはありませんが、一つ一つ、素材の味を大切にどれもとても丁寧に作られています。お店の名前にもなっている「大地の実」は全粒粉でできたパンで、しっとりと柔らかく、酵母の酸味をほのかに感じられます。
「食パン」はきめ細かく、ふっくらもっちり。小麦の味わいがとても豊かです。「餡パン」はしっとり柔らかなパンの中に、適度な甘さのつぶ餡がみっちり。こちらも優しい甘さでくどくなく、ふとまた食べたくなる味。
どれも、一人でこつこつと営んでいる女性店主の、確かな愛情が感じられます。場所は、浅草伝法院通りから一本奥に入った通り沿い、浅草公会堂の向かいです。
(閉店)昭和に戻れる懐かしいパンさん「中島ベーカリー」
残念ながら閉店となってしまいました。
ほっこりあたたかい、下町のパン屋「中島ベーカリー」
ツナサンドや卵サンド、コッペパンなど、どれも130円?150円ととてもリーズナブルです。しっかりとした重めの食感のパンは、噛むごとに小麦の旨味が広がします。素朴な小麦の旨味は、下町らしく直球でストレート!オススメはコッペパン。
濃い目の焼き色で香ばしい香り。定番のピーナッツバターやジャムの他、カツサンドやハムカツ、ナポリタンといったお食事系まであります。食感と香りがギュッとつまったコッペパンに、具材はボリュームたっぷり。それでもペロリと食べられてしまう美味しさです。本所吾妻橋から三ツ目通り沿いにある、緑色の看板が特徴のお店です。