土日のお昼時に浅草を歩いていると、雷門を正面にした道沿いでずらりとした行列を見かけることでしょう。このお店こそが、浅草で1番行列が出来るお店(たぶん)、並木藪蕎麦です。
薮蕎麦の御三家の1つ浅草並木藪蕎麦
そもそも「藪(やぶ)蕎麦」という言葉自体は色々な場所で見かけたことがあるのではないでしょうか？この藪蕎麦、実は「やぶの中にあった蕎麦屋」が「藪蕎麦」といわれています。しかも1750年周辺にはすでにこの薮蕎麦が存在していたと言われているのです。この元祖薮蕎麦から始まり、大きく広まっていったといわれています。
浅草にある「並木藪蕎麦」は、そんな薮蕎麦の中でも御三家と云われるほどのもの。御三家とは、神田薮蕎麦、上野にある池之端藪蕎麦。そして「神田薮蕎麦かんだやぶそば」の三男が浅草に1913年にオープンした「並木藪蕎麦」です。醤油ベースの、少ししょっぱいくらいのつけダレに、蕎麦を少しだけくぐらせて頂くのがこの薮蕎麦スタイルです。
美味しい天ざる蕎麦が人気
人気メニューは鴨南蛮と天ざる。中でも天ざるは1,700という値段にも関わらず多くの方が注文する人気メニュー。
天ざるといっても、よくある大ぶりの海老、サツマイモ、かぼちゃ、大葉…といった組み合わせではなく上品なサイズの海老が4匹、そしてしし唐が一本。カラッと揚がっていて美味しいてんぷらです。鴨南蛮は大きめのサイズの鴨がしっかりはいっていて、ねぎもちょうど良く、醤油味の強い薮蕎麦にぴったり。
蕎麦は、そこまで香りは強くなく、もっと蕎麦っぽい方が好き！という方にはちょっと物足りないかもしれませんが、江戸風につゆ、天ざるや鴨南蛮のようなメニューにはすごく相性の良い蕎麦だなぁと思います。
並ばずに入れる空いている時間を
この薮蕎麦は、土日の昼間は行列が必須。並んだイライラと、相席の狭さ、店員のおばちゃんたちのせかせかっぷりで、なんとなく不完全燃焼になっている人をよく見ます。笑
せっかくなら美味しく食べたいので、出来れば昼の時間を過ぎた3～4時くらいに行くと良いでしょう。この時間だと、座敷席で一杯やっている方なんかがいたりしますが、基本相席もなく、行列にも並ばずに座れます。土日はもしかするとそれでも人が多いかもしれませんが、平日ならばっちりです。
他にも、浅草でおすすめのお蕎麦を知りたい！という方は、こちらもどうぞ。
キコ より：
男性 (20代)
2015/10/10 15:46
昼頃にがっつりは食べたくないし、軽くあっさり済ませたいという方にお勧めです。オススメのざる蕎麦には蕎麦自体にあっさりとした味わいがあって食べやすくなっています。そこに一癖ある辛みのスープにつけて食べると蕎麦と蕎麦つゆの味が重なって甘辛い感じになります。これが癖になるので味を楽しめます。
笹餅 より：
女性 (30代)
2017/10/23 14:50
福岡から上京した友達と２月に浅草で落ち合ったときに「浅草で買い食いもしたいけどお昼も食べたい」と言うので「そばを軽く食べて仲見世をのぞこう」とこちらに昼食を取りに訪れました。並んでいたので遠くからすぐに見つけられました。行列ではありますが、すぐに順番がきました。中に入ってみて分かりましたが、食べるとすぐにお皿を下げられます。早口で話されますしのんびり食べる雰囲気ではありません。ですが活気がありますし、そばはつるっとしており濃いめの蕎麦つゆがベストマッチであっという間に食べ終わってしまいました。そばかつゆに持ち帰りがあれば絶対に欲しいです。蕎麦湯もいただけますので温まってから浅草観光が楽しめます。