白黒の犬のマークが特徴的な鞄を、雑貨屋やデパートで見かけたことがある人も多いかと思います。良く見ると犬のマークに書かれているのは、「東京 浅草 犬印鞄製作所」の文字。この鞄屋さん、浅草でスタートしたブランドだったんですね。
そんな犬印鞄製作所さん、浅草に3店舗ほどお店や工房があるので、もしかするとお散歩中に見かけるかもしれません。使い勝手の良い、丈夫な鞄が多いので、きっとどんなシーンでも活躍しますよ。
浅草の職人が作る鞄なら犬印鞄製作所へ
この犬印鞄製作所、1953年から浅草でスタートした鞄やさんでした。この犬印鞄製作所という変わった名前は、雪の中の遭難者を助けに行くアルプスの救助犬のように、人々の助けになったらよいと思ってのことだそう。救助犬は首から小さな樽を提げており、その中に遭難者へ渡すブランデーや食べ物が入っていたそうです。この樽のような存在になりたかったんですね。
さて、この犬印鞄製作所。1965年くらいに自転車に乗っていた人には、非常に認知されているそう。実は自転車に乗るときのバッグとして、大人気になったのだそうです。しかし、その後ブームも去り、経営の方も高齢になられたということで一度は廃業も考えたのだそう。しかし、愛される犬印鞄製作所をやめるなんてもったいない!と、受け継ぐ人が現れ、現在もなお人気のブランドとして世に送り出されています。
丈夫さとデザイン性が同居する鞄
この犬印鞄製作所では、鞄のほかにも、お財布や小物入れ、など様々な帆布(はんぷ)をつかった製品を出しています。帆布というのは綿や麻を織って作られた厚手の布のことです。色々ありますが、やはり一度手にとって欲しいのは鞄。デザイン性もあり、しかも職人が1つ1つ作るため非常に頑丈。しかも、かっこよさと丈夫さだけでなく、使い勝手という部分でも非常に考えられているので、まさに三拍子揃った鞄です。1つ1つの鞄につけられた「犬印鞄製作所」のロゴもレトロで本当に可愛いですよね。
自分の場合はA3サイズの書類が入るような薄めのビジネスバッグを使っていました。本当に丈夫なので、毎日がしがしつかっても大丈夫です。外側にペン刺しなんかもついているので、急なメモ!なんてときも安心です。女性ならちいさなトートバッグなども良いかもしれませんね。
既製品と、受注後生産するタイプの商品がありますので、色々見て参考にしてみてください。
お土産やプレゼントなら小物を
浅草のお土産として持ち帰るなら、小物もオススメです。ポーチや小銭入れ、お財布のほかにも、エコバッグやブックカバーなんかも作られています。iPadケースやiPhoneケースなんてのもありますよ。これらは3000円前後とお値段もお手ごろなのも嬉しいですね。
お店の場所は、雷門通りのファミリーマートの横にある「雷門通り店」、合羽橋道具街の中間あたりにある「合羽橋道具街店」、そして馬道通りの浅草寺近くにある「浅草二丁目店」。それぞれ入口に「乾犬之進」、「ウィンナー・ヨシオ」、「ジョン・わん次郎」という名前の犬の置物たちがいますので、観光ついでに全店めぐってみても面白いかもしれませんよ。