芸の街、浅草。落語を聴いたり、大衆演劇を見たりと、浅草で“芸”を楽しむのに限りはありません。そんな浅草に新しくできたのが「浅草九倶楽部」です。
今まで東京で演劇といえば、下北沢や吉祥寺など東京の西側が多かったのですが、東京の浅草でも演劇を楽しめる場所ができたのはうれしい限りです。
演劇とホテルが一体化した「浅草九倶楽部」。浅草の新しい観光地で「浅草九劇」を楽しもう!
浅草九倶楽部が掲げるのが、演劇と宿泊施設が一体となった複合施設という考え方。かつて古代ギリシャでは、病院、心のケア、運動場、ふろなどが一体となった、健康増進複合施設があったといいますし、近年では企業の研究室と大学、そして生産工場を地理的に近く配置することで、製品開発のスピードを上げる試みも始まっています。
このように、一流で最先端の演劇を鑑賞する一方で、ゆったりとホテルで寛ぐことができたなら、訪れたお客さんにまたとない思い出を提供することができるでしょう。
観客と劇団員が一体となって作る演劇の新スタイル、うずまきプロジェクト
客席と舞台との距離の近さから、今までの演劇以上に、出演者と観客が一体となったライブ感あふれる作品をつくりだそうと発足したのが、
「うずまきプロジェクト」。先陣を切って2017年の3月4月に、「ローファーズハイ!」が公開されています。
これは、幼少時より芸能界で活躍したり、表現力に非凡なものがある高校生世代の若手女優たちが、女子高生の青春群像を観客の目前で、時にはコミュニケーションまで交えて演じる元気あふれるもので、新たな演劇ファンの開拓にもつながりそうです。
演劇を目当てにも、宿泊だけでも、両方でも大満足の浅草九倶楽部
つくばエクスプレスの浅草駅を降りて、花やしきに向かって歩を進めると、アーケードが懐かしいひさご通り商店街にはいります。
下町のちょっとひなびた雰囲気を残すこの界隈に新たに仲間入りしたのが、浅草九倶楽部のビルです。浅草観光の拠点として、ワイヤードホテルを利用するにとどめる場合であっても、好ましい立地だと言えるのではないでしょうか。ワイアードホテルと劇場が同じ建物内にあることは、劇場を利用する方にとってとても便利なものです。
今まで観光をして、ホテルに泊まり、また観光をして・・・と動いていたのが、観光をして疲れたらホテルの充実したホスピタリティーでゆっくりとくつろぎ、翌日は浅草九倶楽部の公演をのんびり楽しむ・・・というような新しい楽しみ方が増えましたね。
無事に公演が終了したあとの反省会も、バーでグラスを傾けながら行うのもいいですね。
なお、浅草九倶楽部ビルの1階がカフェ&バー、2階が浅草九劇、3階と4階がワイヤードホテルのホステルの部、5階から10階が、ワイヤードホテルのホテルの部となっています。
実力派劇団の本格演劇も見逃せない。
複合施設といっても、フラッグシップとして本格的な演劇が楽しめてこそ、玄人もうならせることができるというものです。
浅草九倶楽部では、浅草九劇と銘打って、今をときめく気鋭の劇団の作品が存分に楽しめます。
2017年3月21日まで上演しているのが、劇団ベッド&メーキングスの、「あたらしいエクスプロージョン」という演目。
口コミでも、「演者さんが観客から近くて、紙吹雪を一緒に浴びるほどだった!いい小屋ができたね!」と、早くも演劇ファンの間で存在感を出しています。川島海荷や、町田マリーなど、豪華キャストにも注目です。
作る側の人に向けてのワークショップも開催。
次世代を担う、若き芸術人を育てるというコンセプトも掲げる浅草九クラブは、銀座九劇アカデミアと称し、第一線で活躍するアーティストを講師に迎え、ワークショップを行います。
記念すべき第1回は、「血と骨」などのヒット作で知られる崔洋一監督を迎え、「プロの役者を志す、アーティストのためのワークショップ」を開催。2017年4月10日から、14日までにわたって場所は、銀座の鈴木ビルで開催されましたこれからもそのようなイベントを開催していくかもしれませんので、作り手側として学びたい!という方は、ぜひチェックしてみましょう。
→浅草開催しているショーや観劇スポットはこちらをチェックしてみてくださいね。