浅草寺を横目に、隅田川沿いの都道314号線を北上すると、台東区リバーサイドスポーツセンターと今戸神社の間ほどに、飴細工の世界にどっぷりと浸れる珍しいカフェ、あめしんがあります。
2015年には東京スカイツリーに2号店もオープンしたこのカフェの魅力を見てみましょう。
浅草アメシンで美しすぎる飴細工を!体験やカフェ利用も。
和の装いで落ち着いた店内で、飲み物や軽食を楽しむお客さんで連日にぎわうアメシン。
ここは、日本でも数少ない飴細工のお店です。
飴細工と一口に言っても、その精度は様々。ここでは、まるで芸術品のような美しい飴細工を見ることができます。
このアメシン浅草でできることは、
- 飴細工の体験
- 飴を使ったカフェメニューの提供
- 飴細工の展示
お土産が欲しい!という場合は、スカイツリーの店舗に足を運びましょう。
動物や金魚モチーフの飴細工の鑑賞や飴を使ったカフェで一休み
浅草のアメシンでは、カフェ利用と展示の鑑賞、そして体験ができます。
多くの方が楽しまれるのがカフェ。ガムシロップの代わりに、液状の飴を使用した独特のおいしさが楽しめる飴コーヒー、飴紅茶が¥400。飴細工は¥1000から3000ほどで販売されており、細工をほどこされていない、食味を重視した飴のラインナップも充実しています。
カフェの飲み物を楽しみながら、展示された飴細工を楽しめるのがアメシンの嬉しいところ。
乳白色の飴で作られた飴細工は、仕上がりが白磁の陶器のように、透明な飴で作られたものはガラスのようにと、飴という食材の美しさに気づかされます。
そういえば、先端素材として炭素原子を結びつけたものが注目されていますが、飴も炭水化物の炭素の働きによって自在に成型できたり、冷えて強固に固まったりしているわけですから、まさに、アメシンの伝統の飴細工には、温故知新の趣きがあるといえましょう。
その作品のモチーフは、ウサギ、鳥、金魚といったポップでかわいいものから、リアルな蛇や蛙といった、一見、「これを食品と組み合わせる?」と思わせるものまで。ぎょろりとした眼や、ぬめりとした肌の質感までも迫真を持って表現されています。
中でも美しいと評判なのが金魚。このリアリティと透明感。美しすぎます。
口にするのをためらうほどですが、一口その甘さを体験すると、今までちょっとグロテスクに思っていた蛇や蛙も、なんだかかわいい友達のように親しみを感じるのですから不思議なものです。
若手職人が支える日本の伝統工芸技術
飴という素材は、一度熱を加えると柔らかく自由に形を変えるようになり、冷えると固まってその形が永続されます。そのため、飴を動物などのモチーフに似せた形で作り上げるために、職人には熱い飴が冷えて固まるまでのわずかな時間しか用意されてはいません。
限られた時間の中で、いかに多くの質の高い仕事を行えるかというのは、医療や災害救助、そしてスポーツなど多くの分野に通じます。
飴細工において職人が時間内に仕事を凝縮させる度合いは、まさに極限まで高められてるといっても過言ではありません。
その技術を持っているのは、なんとまだ20代の創業者、手塚さん。
飴細工屋さんはお祭りの屋台などでたまに見かけることができますが、その技術自体は受け継がれることが少なく、日本では徐々に衰退していっているものでした。そんな飴細工を独学で学んだという手塚さん。
今ではお弟子さんもおり、伝統を継承するにとどまらず、より世界へ発信していく存在になっています。
手際良さの最高峰というものを、ぜひ味わってみてください。
アメシンの体験教室で飴細工を経験しよう!
見るだけ、食べるだけ、買うだけでは物足りない!という方には、体験がおすすめです。
事前の予約が必要ですが、飴細工の体験教室が¥3000で用意されており、これを目当てにご来店するお客さまも非常に多いものです。
教室の時間は1時間〜1時間半ほど。1日浅草観光をするなら、ちょうど良いくらいの長さです。
見て、飲んで、体験して楽しいアメシン。ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。