浅草の中心街から少し外れると、そこはもう観光の方の姿は見えず、地元で働く人や、住んでいる人ばかりの場所になります。
浅草からは少し歩いた田原町の交差点の近くもそんな「地元」の人があふれる場所。意外とこのちょっとはずれたところに、大当たりのお店があるのです。
とんかつが美味しい!デンキヤホール寿店
ただのお店ではありません。朝、昼、夜で違う顔を持つ面白いお店なのです。浅草から田原町に向かって歩き、寿4丁目の交差点をさらにつっきって、少しだけ歩くと左手にやよい軒が見えてきます。そのやよい軒の手前。まさに通り過ぎてしまいそうな1軒の「とんかつ」屋が。ここがデンキヤホールです。
デンキヤホールって珍しいというか、とんかつやっぽくは無い名前だなぁと思ったのですが、もともとはデンキヤホールという喫茶店が浅草の裏手である千束のほうにあり(田原町とは逆方向ですね)、そこの寿店なのだそう。ただし、千束にあるデンキヤホールは昔ながらの喫茶店。内装も外観もまったく別ものです。
朝はペリカンのパンを使ったひれかつサンド
※残念ながらカツサンドは今はやっていないとの情報が…復活するのを気長に待ちます!
朝、昼、夜で3つの顔があるといいましたが、まず朝は「かつサンド」です。
かつ自体の美味しさはあとで存分に語りますが、注目するべきはここのパン。デンキヤホールの少し先に赤いファサードが見えるのですが、ここが超有名な激うまパン屋さん「ペリカン」です。そのペリカンの食パンを使ったサンドを朝に販売されているのです。
高い分厚いひれ肉、そしてペリカンのパンを使ったサンドなのに値段は400円。もはやサービスとしか思えません。ちなみにすぐ売り切れてしまうようですので、早めに買いに行くことをおすすめします。美味しいものはおいしいうちにということで、食べ歩きをされている方もよく見ます。最高の朝ごはんですね。
昼は安くて美味しいとんかつランチ
さて、お昼になると今度は本業(?)のとんかつやになります。お店に入ると、木をベースにした落ち着く内装が。
4人がけ~6人がけのテーブルが4つか5つほど。お店は狭いですが、1席がたっぷりとってあるので落ち着きます。
ランチは3種類のメニューが。ヒレカツ、ロースカツ、チキンカツです。席に着くと、お母さんがお水とおしぼりをもってきてくれます。
このあたりのとんかつって、観光地だからかとにかく高い店が多いんですよ。ロースで1,500円とか、高いと一食3,000くらいかかります。もちろん、高いものは旨い!ということで言うと間違いなく美味しいお店なんですが、ランチからそんなにお金をかけてられません。
そんな中ここのとんかつは、ロールが900円、ヒレカツでも1,100円という良心的価格!しかも、でかい、うまい、安いという3拍子そろったすばらしすぎるパフォーマンスです。
こちらがヒレカツ。
3つのヒレカツが半分に切られて6等分されています。でかい!
こちらがロースカツです。
こっちもでかい!厚みがそこまであるわけではありませんが、しっかりしたロースです。
ソースは2種類。
1つには「激辛」と書いてありますので間違えないようにだけ注意。
さらにすり鉢にはいったすりゴマがついています。ごりごりとまわして…
完成です!良い香り!
ソース(辛くないほう)をかけて、ゴマをかけて、いただきます。
美味しいです。1,000円とは思えない感じです。
ちなみに平日は地元の男性会社員さんに絶大な人気なので、けっこう満席。しかも閉店の14時前にお肉が終わってしまうことも。このときも3人組の社会人グループがお断りされていました。タイミングが大事そうです。
食べられなかった場合は、こちらの浅草のおすすめランチも参考にしてみてくださいね!
夜はお好み焼き、もんじゃ屋に
とんかつを待っていると気がつくことがあります。
テーブルに、鉄板がついているのです。そして良く見ると壁にはお好み焼き、もんじゃのメニューがずらり。実は夜はお好み焼き屋さんにかわるのです。ちなみにこのお好み焼きも1つ500円からと非常に良心的な価格設定。安い、旨いということで夜も人気なのだそう。
値段問わず、このあたりで美味しいものが食べたい!ということであれば、さらに蔵前に向かって歩いたところにある「とんかつの杉田」にいったりするのが良いと思いますが、低コストで美味しいものを食べたい!という要望にはしっかりこたえてくれる使い勝手の良いとんかつ屋&お好み焼きさん。
文句なしにおすすめします。