浅草近辺に住んでいると、「ちょっと浅草連れて行ってよ」なんて目上の方からお声がかかることも。
旨いお店はたくさんあるものの、相手の好みもわからないし、旨いけど浅草じゃなくても良いよね…というお店も選びたくない。目上の方なのでそれなりの雰囲気も必要…と考えると、選ぶべきお店は絞られていきます。
今半で接待ランチ!
夜の会であれば、浅草の裏にある良い感じのねぎま鍋のお店「一文」などを選んだりもするのですが、お昼の場合は今半にお連れすることが多いです。
今はデパ地下などでもお惣菜を買えるので、食べたことがある人は多いのですが、「お店で食べたことがある」人はほとんどいないのではないでしょうか。
お連れすると「初めて来た」という方が大半です。浅草
やはり浅草今半は、あの今半の本店ですので、雰囲気もよく、話のネタにもなりますよね。特にランチは値段も手を出しやすいので、接待や、目上の人との食事、お祝いなどには自信をもっておすすめします。
個室も豊富な静かな店内
わいわいがやがやな雰囲気ではなく、正統派な“高級店”の顔を持つ今半。
しかし、外の店構えから入るのに躊躇するほどの敷居の高さはありません。意外と気がるに入れそうな感じなのでちょうど良い“おもてなし感”を演出できます。
お店に入ると、お着物の女性の方などが迎えてくれて、洋室と和室どちらが良いか聞いてくれます。今回はもちろん和室にしましたが、たたみ席になるので腰が痛い方などは洋室の椅子が良いと思います。
話をもどして、和室でお願いしますというと、靴を脱ぎたたみの床へ。
そのままエレベーターで3階まであがり、低いテーブルと座布団の並ぶ畳の大広間に通されます。
お昼からビールを飲む人、打ち合わせを兼ねた会社員の人、親子3代でのお祝い事のような家族、デート。様々な人が食事を楽しんでいます。
テーブルはこんな感じです。すき焼き用に真ん中がガス台になっています。
こんな絵なんかが飾られて高級感満天です。
お手ごろお昼のメニュー
夜はかなり高額ですが、お昼は手が出しやすいう今半。
百年牛丼は1,575円。次のランクは明治すきやき丼で2,100円。続いてステーキ丼2,625円、すきやきとステーキが二段になった二段重3,150円!そしてすき焼きやしゃぶしゃぶが愉しめる昼膳3,675円などです。
もちろん、お昼以外の通常メニューも注文できます。この場合は10,500円の御膳など。
ちなみにこんなのもあります。「神戸牛ヒレステーキ御膳18,000円」驚愕でカメラがぶれました。
すきやき丼とステーキ丼を注文
メニュー選びには、吟味に吟味を重ねます。お得とはいえ安いものではありません。しかし安易に最安値の牛丼を頼んでしまい、「自分にはすき屋で十分だったわ」という結論にいたっても肉に申し訳がありません。
ということで、すき焼き屋なので「すき焼き丼」と、おいしそうだった「ステーキ丼」を注文しました。あと雰囲気にやられて瓶ビールも1本オーダーです。
大好きサッポロビールがあって嬉しい限り。
飲みすぎてもう1本とならないようにゆっくり飲みます。
待つこと10分弱ほど。やってきました。まずはステーキ丼です。
さっそくオープン!!!
美味しそー!!!!!レア目なお肉に錦糸卵、白ネギ、海苔、葉っぱ(あさつき?)が乗っています。
そしてすき焼き丼も到着。
こっちもオープン!!!
こっちも美味しそう!!!牛肉にしみしみのえのき、小さな青梗菜、豆腐、白滝、シメジ、白ネギ。写真だとわかりませんが、ステーキ丼よりもボリューミーな感じがします。というか凄く量が多いです。
さっそく頂きましょう。
まずステーキ丼ですが、非常にお肉がやわらかい。これぞアメリカ人が日本の牛肉を食べて「我々が食べていたのはわらじの底だった」と言った(とか言わないとか)と云われる日本の牛肉です。美味しい。
しかも、タレが絶妙に甘く、それが海苔と非常に相性が良いのです。ご飯がとまりません。
続いてすき焼き丼。
見てください。このお肉。しっかりしていてしかも凄く柔らかい。庶民舌なので、「すき屋のほうが美味しかったらどうしよう…」という懸念をしていましたが、まったく不要な邪念でした。
そしてこの見事な半熟タマゴです。
とろーりとした黄身にお肉が絡めば、すき焼き鍋でもつついているような気持ちにすらなれます。
ちなみに味噌汁は赤だしのシンプルなお味噌汁。
お肉がしっかりしているので、やはり赤だしが合います。濃すぎずちょうど良い美味しい味噌汁です。
そして漬物はきゅうりと大根。お肉が柔らかいのでぽりぽりとした食感がちょうど良い箸休めに。
大変満足。
百年牛丼ではなくこっちで正解でした。(牛丼食べてないけど)
食べ終わった後の立ち上がりたくない感は異常でした。お昼は3時くらいまでやっていますので、ゆっくり居座ってもOKそう。本当に美味しいランチの時間が過ごせました。
→浅草のランチでおすすめのお店もあわせて見てみてくださいね。
浅草今半の歴史
お店の歴史を知っていると、より料理が美味しく食べれるというもの。
今半は、1895年(明治28年)に創業した牛肉のすき焼き専門店。当初は牛めし専門のお店でした。
今はファストフードの代表名詞である牛丼を発祥させたお店が、一方で高級店になっているというのは面白いですよね。
本店は、ここで紹介している場所ではなく新仲見世どおりにあります。浅草今半は“暖簾わけ”にあたるそう。ちなみに人形町にある今半は、この浅草今半の暖簾わけだそうです。
写真は今半の別館。仲見世通りの裏にあります。色々お店がありますが、お店の外観はここがダントツに雰囲気ある気がしますね!
色々ありますが、やはり今半系列ということで人気があります。
美味しいすき焼きが食べたい方は、是非浅草で足を運んでみましょう。
さとう より:
男性 (40代)
2015/10/31 16:29
すき焼きを食べに今半に行ったのはもう何回目でしょうか。
国際通りにあるほうです。
私は浅草で食事をするならばこちらのすき焼きに必ず行きます。
お酒を飲みながらすき焼きをつつくのは当然として、お昼にすき焼き丼を食べに行くのも乙なものです。
ここのすき焼きはよくある甘ったるいタレにつかった肉を生卵で食べるすき焼きではございません。
割り下で煮るのですがこの割り下が甘くなく非常においしいのです。
肉もいくら煮てもやわらかいです。
口の中に入れるととろける様に柔らかい肉は芳醇な脂の香りと割り下の絶妙な味わいとマッチして最高です。