谷根千の愛称で親しまれ、人気スポットとして定着した根津の小道に、○の中にカタカナの「ヒ」が一文字だけ入った不思議な看板が出ているのをご存知ですか?
その看板は、「○」と「ヒ」でマルヒと読むのですが、その実態は、アートを筆頭に多目的な展示を行うギャラリー・マルヒに導くためのものです。
谷根千の隠れ家ギャラリーマルヒでアートに触れる!
ギャラリー…とくに小さなギャラリーであるほど、なんとなく入りにくく感じてしまうものかもしれません。しかし、小さなギャラリーこそ、私はあえておすすめしたいと思います。
- 作家さんと直接お話できる機会がある
- 作家さんのライブペイントや制作風景が見れる
- マイナーだけどこだわりのある作品に出会える
- ギャラリーさんの趣味趣向が見れて面白い
- 気に入った作品が気軽な値段で購入出来る場合がある
…あくまでこんなタイミングがあるよ!という話なのですが、小さいギャラリーでは上記のようなことが起こりえます。
大きな展覧会や有名な作家さんでは、なかなかこんなことはありませんよね。
そんな小さなギャラリーのなかでもおすすめしたいのが、「ギャラリーマルヒ」さん。まさに谷根千の隠れ家的なギャラリーです。
展示作品によって変化する空間にも注目
私がギャラリー・マルヒの存在を知ったのは、マルヒのオーナーさんがマルヒより先に運営していたアンティークショップにて、新たな場所にギャラリーを始動させることを教えて頂いたときでした。お店の常連だった私は、元々、アートも好きだったので、とても楽しみにオープンを迎えたのを覚えています。
展示には、毎回のように足を運んでいますが、作品の趣向によって変化する空間の印象は、作品が最も見栄える展示スタイルを追求しているように感じられ、作家さんへの愛情に溢れた設営をしているなぁと、いつも感心させられます。
また、畳に座って作品を眺めることができるのも、他のギャラリーでは決して味わえない、ここならではの趣向だと思います。
こちらは2015年に古典を開かれていた、【鸚夢】動植物の世界 越智健仁展。
丁寧かつ幻想的な絵が印象的。ライブペイントも開催されていたそうです。
こちらは高嶋英男個展【空壺の人】。
人×陶器というナゾのある作品でありながら、なぜか人の感情や表情まで読み取れる気がする不思議な作品です。
大正六年の建物が赴き深いギャラリースペース
趣のある建物は、大正六年に建造されたもので、座敷蔵や和室の魅力を活かしつつ、リノベーションされたその独特な展示空間は、和的な作品はもちろん、西洋美術スタイルのファインアートとも自然な折衷効果をもたらし、ここでしか体感できない作品世界を演出しています。
また、レンタル空間としても利用できるので、ワークショップや貸切パーティーなど、特別な空間で特別なひと時を過ごすことができます。
ギャラリー・マルヒについて、色々と書いてきましたが、興味を持って頂いた方々にとって、谷根千の隠れ家や秘密スポットとして、重宝して頂けたら幸いです。
ちなみにギャラリーでありながら、タイミングによっては、美味しいコーヒーやボルシチが飲めるマルヒカフェとしての運営も行う、下町の隠れた人気スポットとなっています。誰でも楽しめる、小さなギャラリーマルヒ。
是非一度、足を運んでみて下さいね。