浅草には鯛焼きの名店が数多く、行きつけのお店を決めている鯛焼きマニアや、その日の気分によって行くお店を変えるつわものもいます。それだけ、浅草をそぞろ歩くお友としてぴったりのスイーツだということなのでしょう。浅草の和菓子はこちらにもまとめておりますので、一緒にご覧ください。
浅草の鯛焼き屋「写楽」。パリパリの皮、ぎっしりあんこの美味しい鯛焼きを!
さて、ここ観音堂裏の裏浅草には、マニアも一目置く昔気質の渋い(鯛焼きは甘くても!)お店があります。それがここ、写楽です。
職人さんが一つ一つ、型を使って手焼きする鯛焼きは、鯛焼きファンの中では「天然モノの鯛焼き」なんて呼ばれていたり。
天然ものにしか出せない魅力が、生地の焼き上がりの絶妙な不均一感です。あるところはこんがりときつね色に、焦げる寸前までよく焼かれ、またある部分は薄い黄色で、生地に熱がぎりぎり通った感じのふんわり感。
このため、一つの鯛焼きだけで、食べ進めていくうちにストーリー性が生まれるのですね。
お父さんが1つ1つ手焼きする唯一無二の鯛焼き
さて、皆さんは子供のころの図工の時間にのりを使うとき、まんべんなくのばして塗るように教わったかもしれません。しかし製造業の世界では、あえて接着剤のかたまりを伸ばさず、接着面を強く圧することによって、強力な接着を行うことが多いのです。
そう、バランス良く均一にという一見丁寧な仕事では、得られない領域というのも世の中には存在するわけです。写楽の鯛焼きもこれと同じでしょう。
店主のお父さんが、生地と餡こをどさっと型に盛り、一見無造作に型を閉じて焼き始めることで、前述の絶妙な生地の不均一が生まれます。
近年、様々な分野に人工知能が進出していますが、写楽の鯛焼きを再現するには膨大な計算が必要となることでしょう。
しかし、写楽のお父さんは、ほとんど意識することなくこの名物鯛焼きを生み出してしまう。それに、「写楽の優しいお父さんとお母さんに会いに行く」という口コミもあるとおり、接客もまた”手作りの味”があるのかもしれませんね。
皮がパリパリ!甘すぎない美味しさが人気の写楽の口コミ
自慢の鯛焼きは1つ150円。小麦粉の生地が高温で焼き上げられたことによる、素晴らしい香ばしさが際立っており、写楽の鯛焼きを中心にいい香りが発散している様子は、まさに写楽ならではの醍醐味。
それに、生地と中の餡こが断層になっているからなのでしょうか?
写楽の鯛焼きは時間がたってもパリパリ感が維持されているという、お土産にするのにありがたい特徴もあります。口コミでは、「写楽に来たら、店頭で1つ食べるし、もう1つは持ち帰って家で食べる!」という声も。
鯛焼き以外にも、夏はアイスどら焼きや、アイスモナカも人気!
パリパリの皮、はみ出るほどしっかりと入った甘すぎずちょうど良い具合のあんこ。そして、職人さんの手さばき。そんな浅草らしい鯛焼きを、皆さんもぜひ一度味わってみてくださいね。
他にも浅草には美味しい食べ歩きメニューがたくさんあります。是非チェックしてみてください。