古都はいつの世も文化人から愛されるもの。東の古都浅草にも、文化人が集ったお好み焼き店があります。
それが風流お好み焼き 染太郎。雷門通りを西に、東本願寺へ向って歩を進め、国際通りと交わる交番を少し越えたあたりにあります。
日本家屋でいただく文豪に愛された染太郎のお好み焼き
場所はつくばエクスプレスの浅草、または田原町に近いです。古民家や日本家屋のような建物で、このお店に入るだけでも嬉しくなる外観です。
味のある建物なので海外のお客様の多く、日本観光でどこか食事をお勧めするなら、ここは間違いありません。
電話番号は03-3844-9502、住所は東京都台東区西浅草2-2-2、営業時間は12:00から22:30、定休日はありません。
ここ染太郎を愛した文豪の中に、坂口安吾がいますが、安吾作品にはしばしば、日本家屋についての描写がみられ、
そのもの静かである種突き放されたようなクールな雰囲気が、作品のムードを決定づけています。部屋とは、明るくスタイリッシュに過ごすことだけが能ではない、そんな安吾の趣向が見えますが、その安吾が気に入ったのもうなずけるような、安らぎとほどよい寂びがあるところが、ほかのお好み焼き屋さんではなかなか見られない魅力となっています。
王道のお好み焼きも、染太郎だけの味も充実。
看板メニューの”お染め焼き”¥780は、イカげそ、豚肉、焼きそばに卵、薄い生地と、広島のお好み焼きの要素が加味された、具のバリエーション豊かな満足感の高い逸品。
“シューマイ天”は、お好み焼きの枠にとどまらない独創的なメニューで、お餅とひき肉、生地が三位一体となって、
焼き上がるとシュウマイのような味になるというもので、一度はご注文していただきたいものです。¥630。そして、お食事の〆には”あんこ巻き”¥550。
まさに和風クレープといった味わいで、鉄板1枚で何でもやってしまうプロの技に思わずワクワクします。
お客を魅了する懐の深さ。縁をとりもつ和の空間。
それではここで、風流お好み焼き染太郎でお食事をされたお客様の口コミをご紹介しましょう。
ここのお店、いつも外国人や観光客でにぎわっています。
でも、品の良い欧米人が多いので気にならないかな。
今後は古民家を活用して、ここを染太郎さんのように食べ物屋さんをするケースが増えるのかもしれないと思いました。
お好み焼きの味は、奇をてらわない万人に愛されるタイプ。名物のシューマイ天もおいしかったです。お料理も店内の雰囲気と同じくほっとする感じですね。
染太郎さんは、鉄板をいかしたおつまみを楽しみながら、下町らしくハイボールを傾けるのも乙なお店。
“いかわたホイル蒸し”や、”五目焼きそば”がお気に入りです。そして、最後にもんじゃかお好み焼きを頼んで、ジュウジュウ焼ける音に耳を傾けながら、連れとの会話もディープになって、夜も深まっていく・・・。
そんな不思議な力がある空間です。
不思議な魅力のあるお好み焼きの染太郎さん。浅草はもんじゃ焼きが多い街ですが、こんな古民家でお好み焼きを味わうのも、また良いのかもしれません。