浅草の国際通りと言問通りの交差点の裏側に、一軒の寿司バルが出来たので足を運んでみました。名前は鮨晴と書いてスシバル。青い暖簾が目印です。
浅草で深夜に寿司をつまんで飲める寿司バル
店構えというか、ドアの感じが若干重厚で高めのお店にも見えるのですが、表に飾られたカップ酒はきっと入りやすいお店の証拠でしょう。
扉を開けると、「いらっしゃいませ!」と笑顔で迎えてくれた店主は、元々日本の寿司屋で経験を積み、海外でお寿司屋さんを開いたり、出張の料理人をしたりと、なんともマルチな経歴の持ち主。前のお店が台東区であったため、自分のお店を持つタイミングで語学力(なんと日韓中英の4ヶ国語!)も活かせる場所として浅草を選びお店を出されたそうです。
お店に入ってみるとお寿司の雰囲気とは思えない素敵な空間。元々がバーだったそうで、ダークな基調の広めのカウンターが広がります。お寿司やさんといえば明るい店内、明るい木目のカウンターという印象を覆す色調です。おしゃれで気を張ってしまいそうな感じなのですが、マスターの大衆的な人柄があってか、不思議とアットホームな良い居心地が生まれています。
カウンターには10席くらいでしょうか?そして手前には2テーブル。文字だけみると一見手狭に思えますが、テーブルの間隔が広く、カウンターの後ろの通路も広め、フリーな空間が多いのでかなり広々としています。お手洗いも広いので、これは女性にも嬉しいところですね。
鮨もつまみもお酒も!気軽に楽しめる鮨晴
さて、気になるお料理は、その日ある魚で出来る日替わりのメニューと、唐揚げや卵焼き、ポテトや酢の物、といったいつも楽しめる一品メニューなど様々。寿司屋ではなくあくまで鮨バルなので、気軽なメニューが頼みやすいお値段で並びます。
塩辛。
海鮮爆弾。
サラダ。
唐揚げ。
お寿司は150円くらいからで、例えばある日のラインナップは、肝付のカワハギに、ニシン、生ホッケなど冬らしいお魚をはじめとし、スズキや中とろ、サーモン、まだい、アジ、イワシなど15種類ほど。ホワイトボードにオススメが書いてありますが、その中でもオススメは店主に聞くのが1番早いそうなので、遠慮なく聞いてみましょう。
こちらはカワハギ。たっぷりと乗った肝がたまりません。
美味しい具合のスズキ。
良い食感のシマアジ。
イカ。
もちろんお任せの盛り合わせやそれぞれ刺身でも注文出来るようです。
創作のこだわり巻き寿司が美味しい!
ここに来たら1度食べていただきたいのが、カリフォルニアロール。カリフォルニアロールとは1960年代にロスの東京會館というレストランにて発祥した巻き寿司で、最初は海苔が苦手な海外の方向けに、米を外にし、海苔を内側にして見えなくさせたり、生魚を使わないなど色々と工夫された料理だったそう。今では「SUSHI」も浸透し、カリフォルニアロールのバリエーションも様々に増えましたよね。
鮨晴さんでは、海外でのインスピレーションも入れたロール鮨の種類が豊富。定番のカリフォルニアロールから、照り焼きチキンロール、サーモンとマンゴーのロール鮨、お米の周りにナッツをちりばめたロール鮨なども!
サーモンマンゴーロール寿司。
テリヤキチキンロール。
スパイシーナッツロール。
カリフォルニアロール。
この中で個人的に1番のお気に入りが「スパイシーフィッシュロール」でした。巻かれたロールの中には、その時のお魚、きゅうりなど野菜、ラー油などが入っています。花椒とお寿司の相性が抜群によく、お酒が進む味わい。聞いてみると、このラー油は自家製なのだそう!お寿司やさんで自家製ラー油というのも珍しく心躍ります。
浅草なので海外の方に人気なのかと思いきや、地元を中心とした方にも人気のメニューとなっているようです。
鮨晴さん、営業時間は19時から27時。金土だけでなく、他の平日でも深夜3時まで営業しているそうです。深夜まで営業しているということもあり、使い勝手も様々。しっかり食事をする方も、刺身をつまみにお酒を楽しむ方も、2〜3軒目に立ち寄って、お酒だけを嗜む方も。寿司屋なのに鮨を頼まないお客さんもいるというのがこの鮨晴のすごいところですね。
鮨を食べようと思うと、そのお店のルールが気になったり、あれを頼んでおかなきゃ失礼かな…なんて気を揉むこともありますが、気軽に飲んで鮨を楽しめるのが嬉しいポイントですね。
浅草の観光地からは少し離れた裏側で、時間を気にせずゆっくり飲める鮨晴。夜飲める場所を探している方、いつもと違った雰囲気でお魚を楽しみたい人にオススメですよ。
住所 | 東京都台東区浅草2丁目19−10 |
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営業時間 | 19:00~27:00 |
アクセス | つくばエクスプレスA出口から徒歩1分 |