江戸時代から浅草の町は江戸でナンバーワンの繁華街として大いに賑わいを見せてきた浅草。人、物、お金など様々なものが集まる場所でした。
新春浅草歌舞伎でお正月の浅草を楽しもう
そしてそんな浅草の中でて幕府公認の芝居小屋「江戸三座」などが立てられていたのが、浅草の猿若町。演じる人、見る人でいつも大賑わいだったのだそう。そして江戸だけでなく、その後も明治・大正・昭和と「ショー」の中心地として栄えてきました。第二次世界対戦後、しばらく途絶えているということはありましたが、昭和55年には浅草で歌舞伎興行も復活したということです。
最近ではそんな浅草歌舞伎を身近に楽しめる「新春浅草歌舞伎座」も初春行事としてすっかり定着しています。これは、毎年年始に行うイベントで、浅草の公会堂前で1月の間1ヶ月間歌舞伎を楽しむことができます。
また新春には初春ならではのイベントも用意されています。その中には、出演俳優によるお客様に向けて年始のご挨拶があり、お客様には人気の企画となっています。若手花形俳優が部替わりで挨拶しますが、いつもの舞台とは違い舞台との距離が近く感じます。
有名歌舞伎役者をみる絶好のチャンス
地元ならではの初春の催しものがあります。これは浅草の芸者衆によるお客様のお出迎えです。これは公演期間中の1回限りです。新春浅草歌舞伎では初日には浅草公会堂の方で鏡開きが行われます。
昨年は以下のような早々たるメンバー
市川猿之助さん、市川男女蔵さん、市川門之助さん、市川弘太郎さん、中村米吉さん、中村壱太郎さん、中村歌昇さん、坂東巳之助さん、中村種之助さん、中村隼人さん、中村梅丸さん、上村吉弥さん、中村亀鶴さん、片岡愛之助さん
新春浅草歌舞伎は若手花形俳優たちにとっても普段はなかなか演じられない大役や舞台に挑戦できる絶好のチャンスになっています。観客にとっても若手の新たな魅力を発見できる絶好の機会となっています。
身近になった歌舞伎
歌舞伎は江戸・元禄時代に現代の形式として成立した日本の古典演劇です。400年の歴史があって三味線を中心とした音楽と物語性を加味したお芝居です。中でも男が女に扮する女形や美得・立ち回り・しゃべり・化粧法・舞台装置など独特の形式があります。歌舞伎のはじまりとしては出雲のお国が京都で女だけの踊りを興行したことがはじまりです。現在役者の数も600人名。
ワイヤーなどを使って体を空中に吊り上げるのとか、衣装の早替え、一瞬で他人と入れ替わる早替えなどの導入で若い人たちにも人気があります。
歌舞伎好きの有名人には作家の林真理子さんなどがいますが、彼女が歌舞伎を見始めたのは33歳から34歳くらいで最初は敷居が高い感じもしたそうです。しかし、今では歌舞伎見物は芝居見物の中でもリラックスできる時間になっているそうでです。そこがまた歌舞伎の一番いいところで身体も心も休まるということらしいです。
また、歌舞伎見物の楽しみとしては役者だけを見にいくのではなく、何を着て行こうかということや、どこで食事しようか、」お土産は何にしようかなど楽しみ方も多いそうです。若い人でも着物を着ていく絶好の機会にもなってセンスなどをいろいろと学べるところでもあるようです。「いつもの生活とは違う時間を楽しめる」というところが歌舞伎のいいところでもあるようです。
新春浅草歌舞伎を見る方法
新春浅草歌舞伎座の情報を知るには、インターネットで歌舞伎公式サイトにアクセスすることができます。ほかにも公演情報やニュース、俳優のインタビューなどメルマガも配信されるようになっています。新春浅草歌舞伎座のチケットを購入するには、舞台やお笑い、ミュージカル、バレエ、ダンスなどのチケットを販売するショッピングサイトで購入できます。
歌舞伎を身近に楽しむチャンスですので、是非初詣ついでに足を運んでみると良いでしょう。→浅草のイベント一覧もチェック!