言問い通りから北へ2ブロック入った裏浅草。数多くの飲食店が立ち並ぶこの観音裏エリアで古くから愛される浅草洋食の名店、グリルグランドをご紹介します。
浅草の洋食やさんをもっと見たい!という方はこちらをチェックしてみてくださいね。
デミグラスとオムライスが絶品!浅草の洋食の名店グリルグランド。
ヨモギ色のテーブルクロス、木を中心とした内装は焦げ茶色で、店内の照明は明るすぎない落ち着いた光量。
この、目に優しい感じの色でまとめられた店内には、かつて日本のどの町にもあった洋食屋さんの風情が残っています。
クールさやスタイリッシュさはないものの、貴重な場所で貴重な食べ物をいただいているという充実感は、ファンの方の足を運ばせる動機として十分すぎるものです。
お客様の中には、「名店ではあるけれども、冴えないファッションのオジサンの私が来ても浮かないし、かと思えば、近くの席にはうんとおめかししたお嬢さんもいる。この懐の深さがいいなぁ〜。」とのこと。
人気のメニューはオムライス!食べ比べもおすすめ
グリルグランドの看板メニューといえばオムライスです。
ハンバーグやビーフシチューにも使用されている自慢のデミグラスソースをたっぷりとかけて、オムレツはケチャップライスの上でパカッ!と割った現代的なスタイルの”特製オムライス”、デミグラスソースの代わりに、牛肉など具だくさんでほのかなトマトの酸味がたまらないハヤシソースをかけた”オムハヤシ”、そして、昔ながらの紡錘型で、焦げ一つないまっさらな黄色のオムレツにケチャップライスがすべてくるまれ、ケチャップソースがかわいくかかった”オムライス”の3種類があります。
特製オムライスとオムハヤシは、とろとろの卵のおいしさと、上にかかったソースの織り成す豊かな味わいに思わず顔がほころぶものですし、オムライスの何十年たっても変わらない、運ばれて来て卓におかれた瞬間に、場が和やかになるような可愛らしい雰囲気と、素朴でありながら、当時のあこがれを集めたことがうなずける色あせないおいしさが楽しめます。
口コミでも、「グループで訪れた時には、オムライスを全種類頼んで、シェアして味の違いを楽しんでいます。」という声がちらほら。
美味しい洋食の秘密はソースにあり!手間暇のかかったデミグラスソースを味わおう。
グリルグランドの人気メニューは、海老とマカロニのグラタンやクリームパスタ、ビーフシチューやカツカレーなど、よく煮込まれたデミグラスソースやホワイトソース、ルーの味わいが生きています。
そこにはもはや素材の肉や野菜たちの主張よりも、いわばそれぞれの持ち味をソースの中に散りばめ、このおいしい味はどの素材の手柄なのか分からないほどになったものです。
個人の主張が重要視される現代社会にあって、この素材同士が溶け合って、ソースがおいしくなってさえいれば、あとはだれの手柄でもいいとでも言っているようなグリルグランドの味は、まさに人情と助け合いの町、浅草の心意気がつまっているように感じますね。
懐かしく、ほっと寛げる味の洋食に浸ってみてはいかがでしょう。
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https://asakusakanko.com/restaurant/