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    日本の伝統工芸「印染」をもっと身近に!染の安坊。

    浅草には様々なお店がありますが、そのお店の方の想いや、こだわられた商品やサービスの情報まで知る機会というのはなかなか無いものです。

    そんなお店のことをもっと多くの方に知ってもらいたい!ということで、「浅草観光のオトモ」がお店の方に伺ったお話を紹介していく、こちらのコーナー。

    今回は、浅草の日本の伝統工芸である“印染”を作り続けるお店、染の安坊さんを紹介させていいただきます。

    目次

    日本の伝統を守る“染物”なら染の安坊へ

    染の安坊

    染の安坊さんがお店を構えるのは、雷門からひとつ隣の細い道沿い。雷門からも歩いて2分ほどと観光中に立ち寄るにはちょうど良い場所にあります。

    染の安坊

    仲見世の裏あたりは、表の道に比べると落ちついていますので、のんびり散策が出来る場所でもあります。また、路地の隙間から見えるスカイツリー、通称「すきまツリー」が見えるのも裏路地ならでは。染の安坊さんでも、この“すきまツリー”がお店の前から見えるそうです。

    職人さんの作る“伝統”を後世に伝える

    染の安坊さんは、職人が一枚一枚染める日本手ぬぐいを中心に、手ぬぐいで仕立てた小物、衣類、扇子などを販売されています。また、すでにある商品だけでなく、手ぬぐいや暖簾、旗などのオーダーメイド受注も承っているのだそう。

    染の安坊

    そんな染の安坊さんの、“印染を守り、後世に伝える”という思いは“代表のメッセージ”に凝縮されていました。

    「印染」を守り、後世に伝えるために

    株式会社 染の安坊
    代表取締役 水野 弘敏

    「印染」とは、「しるしぞめ」と読み、織物に特注の文字や紋章を染めつける技法、またはその技法を使用する職種を指す言葉です。

    「暖簾を守る(のれんをまもる)」「錦の御旗(にしきのみはた)」「紺屋の白袴(こうやのしらばかま)」といったよく知られている言葉は、この「印染」に関わるものです。

    日常生活の中でも、暖簾や幟(のぼり)、大漁旗、社旗、懸垂幕、半纏、手ぬぐいなど、「印染」は古くから商いの目印として使われております。

    「印染」は、伝統に裏打ちされた染色技法に始まり、最新技術を取り入れたデジタル加工まで、その世界はますます広がりを見せています。

    歴史ある城下町などを散策してみると、必ずといっていいほど「紺屋町」などの町名が見られます。「紺屋」とは、藍染をはじめとした染物屋のことを呼ぶ言葉で、染物は昔から地域に根差した存在です。

    染の安坊も、この日本の文化、伝統を後世に伝えるために、お客様に喜んでいただける商品を提供していきます。

    紺色の暖簾がかかっている昔ながらのお店を見ると、なんだかホッとしてしまう気持ちは、日本人に根付いているものなのかもしれません。

    染の安坊の“印染”の特徴

    一口に染物といっても、その特徴は様々。染の安坊さんでは、どのような商品があるのか伺ってみました。

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    「手ぬぐいの生地には高級晒「特岡」を使用。きめの細かさによる肌触りの良さと丈夫さが特徴です。」

    この「特岡」というのは、高級晒(さらし)の1つ。糸の密度が高いため丈夫で、さらになめらかな触り心地という両方が実現できているのだとか。

    また、一般的な手ぬぐいの長さは90cmですが、染の安坊さんの手ぬぐいは100cmあるのだそう。使い勝手も良さそうですし、飾る場合も迫力がありますよね。

    生地だけでなく、染め方やデザインにももちろんこだわりが。

    「染色は、職人が型で一色一色手で染める「手捺染」で、鮮やかで深みのある色合いと繊細な柄も特徴です。デザインも7名のデザイナーによって伝統的なものからモダンで新しいものまで生み出されています。」

    浅草のお土産

    染物というと“渋い”イメージがありますが、お店を見ているとたしかに可愛らしい柄や、シックな柄なども多く、普段使いからプレゼントまで幅広く活用できそうです。

    飾って良し、使って良し、手ぬぐいの使い道は様々!

    どのようなお客さんがいらっしゃって、どのようなところに愛着をもたれているのか、商品がどのように使われているのか伺ってみました。

    「手ぬぐいを額や掛け軸棒で飾り、インテリアとして楽しまれるお客様。丈夫な生地と比較的洗濯に強い染めは、普段から手ぬぐいを使われるお客様にも喜ばれています。」

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    見栄えも良い、丈夫、ということで、やはりインテリアにも普段使いにもなるのですね。額に入っているのは、ピンとしてまた雰囲気が大きく変ります。お部屋の気軽なアクセントになりそうですね。

    また、やはり四季のはっきりした日本の伝統ということで、染物には“季節”も反映されるのだどか。

    「季節や行事ごとに出る新作を楽しみにされているリピーターさんも多くいます。季節や行事を大切にしたディスプレイは数週間ごとに変更しているので、お客様が次来店されるときは、お店の雰囲気も変わっているんです」

    染の安坊

    今は6月ということで素敵なアジサイ柄。季節感を感じる染物って素敵ですね。

    お土産にもおすすめな手ぬぐい

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    「もらってうれしく、かさばらないため、贈り物やお土産にも喜ばれています。出張や転勤で海外へ行かれる方が、お配り用としておまとめ買いされています。近年、海外のお客様も増え、日本らしさを求めてご購入いただきます。」

    ご自宅用はもちろんのこと、やはりお土産にも良いですね!また、お話されているように最近は本当に海外のお客さんが増えている気がしますが、日本らしさを伝える・さらに普段使いも出来る!という点でお土産にぴったりかもしれません。

    「既製品手ぬぐいだけでなく、お客様が求めるオリジナルのオーダーメイド染物(手ぬぐい、半纏、暖簾、旗など)の受注生産も承っております。」

    …お土産だけでなく、特別なプレゼントとしても喜ばれるかもしれません。例えば世界に1つのオーダーメイドの染物なんて、もらったらとても嬉しいですよね。

    日本の伝統工芸「印染」なら染の安坊へ

    「日本の伝統工芸「印染」を後世に残すためにも、多くのお客様に知っていただき、楽しんでもらうお店にしていく。海外のお客様にも楽しんでもらいたい。」

    …その思いが非常に伝わってくる、染の安坊さんへのインタビューでした!

    お店の前を通るだけでは、どんなお店かってわからないですよね。このお話を聞いて1度行ってみようかなと思った方は、是非染の安坊さんを訪れてみてくださいね!

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