浅草と言えば「文化の街」!芸、お笑い、文学、…ということで、浅草の芸文化の歴史を一部紹介したいと思います。

浅草芸文化の歴史

河竹黙阿弥

「浅草公会堂入口前には、歌舞伎・演劇・落語・漫才など大衆芸能の分野で活躍されている浅草ゆかりのスターの手形とサインが地面に並べられているね。浅草は、芸文化の街でもあるわね。」
「浅草の芸文化ゆかりのものといえば河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)の顕彰碑が建っているね。」
「河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)って一体どんな人?」
「河竹黙阿弥は、歌舞伎狂言作者の第一人者だよ。1816年に日本橋の質商の家に誕生したんだ。19歳で芝居の脚本家を目指して、五世鶴屋南北に入門し、28歳で二世河竹新七を継いだんだ。」
「浅草と 河竹黙阿弥 はどのようなゆかりがあるの?」
「天保の改革の際、江戸三座が猿若町へと移ったんだ。そのときに浅草観音境内の正智院地内に住み始めたんだって。それから約40年間浅草で創作活動を行ったんだよ。」
「江戸三座ってなに?」
「江戸で公許された三つの芝居小屋で、中村座、市村座、河原崎座のことだよ。」
「猿若町は浅草のどの辺りにあったの?」
「旧浅草猿若町は、現在の浅草6丁目の一部にあったんだ。江戸時代に芝居小屋をここ一ヵ所に集めるために新しくつくられた町だよ。」
「なぜ一箇所に集められたの?」
「江戸幕府は、風紀を取り締まるため老中・水野忠邦が天保の改革を行い、これにより芝居小屋を廃止する命令が下されたんだ。しかし、遠山の金さんとして知られる北町奉行・遠山左衛門尉景元が庶民の娯楽を奪うことは却って人の心の安定に良くないないとの献言して、娯楽場所が一ヵ所に集めてられたと言われているよ。」
「猿若町の名前の由来は?」
「このごらく施設が集められた場所を猿若町と言うんだ。これの元になった人物がいて、猿若勘三郎というんだ。この名前だとわかりにくいけど、初代中村勘三郎といったらみんなわかるよね。江戸歌舞伎を始めた始祖であり、日本の芸文化にとってとっても重要な人なんだ。猿若町は芝居小屋やお茶屋さんなどはもちろん、芸をする人たちの家なども作られて発展したんだよ。」
「河竹黙阿弥 はどんな作品を書いたの?」
「彼は、生涯に360編もの作品を世に残したよ。主に上野や浅草を題材にしたものも多く代表作は、『河内山』や『直侍と三千歳』だよ。作家の坪内逍遥は黙阿弥のことを「日本の沙翁」と称賛しているよ。」
「天台宗東叡山に属する木母寺は『梅若伝説』ゆかりの寺だよ。」
「梅若伝説って?」
「梅若伝説は、謡曲『隅田川』、浄瑠璃『隅田川』、長唄などに唄われ、戯作や小説にもなって受け継がれているよ。」
「どんな物語?」
「時代は平安の中ごろ。梅若丸は京都から誘拐されてしまうんだ。まだたった12歳の子供なんだけど、あちこち連れてまわされ、心身ともに弱りきってしまうんだ。その梅若丸を母親が狂乱して探し回るんだけど、梅若丸はすでに今でいう東北地方まで連れてかれそうになっていたんだ。そんな途中、体調を壊した梅若丸は隅田川のほとりで一句を読み、命を落とした…という悲しいお話だよ。その有名な句がこちら。

たずね来て とわばこたえよ みやこどり すみだ 原の露と消えぬと

この句は、母親がもし尋ねてきたら、梅若丸は隅田川の原っぱの露となって消えたと伝えてくださいという、鳥に託した遺書なんだよ。

この場に居あわせた天台宗の高僧・忠円阿闍梨が幼梅若塚を築き柳の木を植えて供養したんだ。境内には現在も梅若塚、浄瑠璃塚や歌曲『隅田川』の碑、高橋泥舟筆による落語家・三遊亭円朝の碑『三遊塚』、山岡鉄舟の揮毫などがあるよ。歌川広重の浮世絵には、木母寺の裏に隅田川から流れる、内川が描かれているんだ。」

「話は変わるけど、浅草は、映画館発祥の地なのよね。」
「そうなんだ。浅草六区は、1903年(明治36年)に日本で最初となる映画館『電気館』が誕生した地なんだよ。 最盛期の1959年には、36の興行施設が立ち並んでいたそうだよ。 当時、映画や演劇は人々の娯楽の中心だったんだよ。」
「当時は、どんな映画が流行っていたの?」
「高倉健や渥美清らが主演する映画では行列もできて、立ち見客もあったほどだったんだ。」
「なぜ、映画館から人が遠のいていったの?」

「なぜなら、テレビが普及したからだよ。そのため1960年代ごろから映画館の閉館が相次いたんだ。 2012年には、 映画館の老朽化も伴って浅草六区に最後まで残っていた映画館も『浅草名画座』『浅草中映劇場』『浅草新劇場』も閉館してしまったんだ。」

「跡地にはなにができるの?」
「昔、浅草のシンボルとして人気があった『凌雲閣』を模した複合型施設『マルハン松竹六区タワー』が2014年12月に開業し、施設内には、劇場、遊技場、飲食店ができる予定だよ。」

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