河童・・・日本では東日本でも、西日本でもその存在が伝説として伝えられる妖怪であり、未確認生物。昔から多くの小説や漫画などに登場し、人に近い妖怪として姿を描かれ続けてきました。

そんな、人の心を数百年に渡り掴んで離さない河童ですが、実は浅草からほど近い場所で、河童寺と呼ばれる場所があり、何とあの河童の手のミイラとされるものまで保存されているということをご存知でしょうか。今回はその河童寺に行き、実際にミイラを拝ませていただいたので、レポートしたいと思います。

合羽橋の“河童寺”こと曹源寺でカッパの手のミイラに会える!

河童寺こと曹源寺があるのは、合羽橋通り商店街。大きなニイミさんがそびえます。

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日本一の道具街として世界的に知られるかっぱ橋道具街は、台東区のほぼ中央、西浅草と松が谷の間を南北に走っており、それと交わってかっぱ橋本通りが東西に連なります。道具街には鍋や釜、食器から看板や業務用の冷蔵庫、プロご用達の専門調理器具まで、厨房用品や店舗用品を扱うお店が150以上もあり、中でも食品サンプル屋さんは外国人観光客にも有名です。

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平日はプロの料理人たちや飲食店経営者たち、そして観光客で賑わいますが、もちろん一般の方でも買い物ができますから安心です。伝統的な土鍋や茶碗、お洒落な洋食器から、何に使うのか素人では分からないような調理器具まで、見ているだけでぜんぜん飽きませんよ。

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かっぱ橋の名前の由来は、江戸時代に雨合羽を橋にずらりと並べて干していたからという説と、同じく江戸時代に付近の治水工事を隅田川の河童が手伝ったとう説とがあります。この2つめの説、河童伝説に因んだお寺がかっぱ橋道具街から少し入った所にある曹源寺、通称、かっぱ寺なんです。

合羽橋通り商店街にある「カッパ河太郎像」が目印!ここを浅草とは反対の上野方向へ曲がっててまっすぐ行きます。

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途中には太助寿司さん、お弁当なども美味しい肉屋マルタケさん、同じく魚のお惣菜が充実の魚金さんなど、魅力的なお店もちらほら。あまり観光では使わない道ですので、歩くだけでも楽しくなります。

数分歩くと右側に見えてくるのが「曹源寺」です。

一見普通のお寺さん。本当に河童のミイラがいるのかと思ってしまうほど、街中にあるごくごく普通の静かで立派なお寺さんです。

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しかし・・・一歩足を踏み入れると、すでにもうその片鱗が・・・

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「かっぱのぎーちゃん」が、入り口右手で出迎えてくれます。なんという前衛的。アバンギャルドな風貌でしょうか。この「かっぱのぎーちゃん」と言う書体にすら畏怖を感じてしまいます。

かっぱのぎーちゃんにご挨拶をしながら中央へ。

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立派なお寺さんですね!
中央に本堂、左手にはお墓が、そして右手には何やらお堂があります。

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そしてお堂の周りや寺院内にはあらゆるところに河童さんがちらほら・・・なかなか可愛らしい。

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水木しげるの天井画も!かっぱ大明神のお堂の中

今回は「かっぱの手のミイラ」を拝ませていただく・・・と言うメインイベントがありましたので、しっかりとお寺さんに予約をし、伺わせて
いただきました。

もしお堂の中まで見せてもらいたい!と言う場合は、きちんと事前に予約をしていきましょう。基本的にはお寺さんのご都合に合わせて、無理を言わずに見せてもらいましょうね。我々も大所帯でしたが、快くご案内いただいて感謝の限りです。

ご案内いただいたのはとても若いお坊さん。慣れた様子で案内の紙を配り、お堂をオープンしてくれます。

お堂の前にはもちろんお供え物んきゅうり!待乳山が大根なら、こちらはきゅうりです。お賽銭箱にも河童の絵が描かれておりテンションが上がります。

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お堂の中はまさに河童ワールド全開。珍宝館にでも来たのでしょうか?と言う河童グッズのオンパレードです。左右には棚にずらりと河童グッズが。河童をお祭りするお寺なので、各所からの頂きものであったりするのだそう。年季の入った棚にびっちりと河童が並びます。

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河童も可愛らしいものから、いかにも強面の河童まで表情が様々。一人一人の顔を見ているだけでも楽しいです。

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棚の中に河童寺の名の由来になった、隅田川の工事の様子が・・・河童が手伝っている姿。微笑ましい限りです。

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そして中央には河童大明神をお祭りする祭壇が。

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ちゃんと許可をいただき撮影もさせてもらいました。何とも迫力のある掛け軸です。唱える文言も決まっており、「オン・カッパ・ヤ・ソワカ」とかなり独特。商売繁昌や火水難除のご利益がありますよ。

そして特筆するべきはここの天井画。1枚1枚かっぱの絵が描かれているのですが、よく見ると全て作者が異なります。

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昔ながらの絵はもちろん、中には漫画調に描かれた最近風のものまで・・・そして下の写真。右下は何と水木しげる先生!

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気がつかなかったのですが、なんと手塚治虫先生の作品もあったのだそう…これから見学する方は是非チェックしてみてくださいね。

曹源寺で河童の手とご対面!

さて、気になる河童の手がこちら!

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このお堂の向かって左手にある色々なカッパグッズが入っているケース内に一緒に入れられています。多くの人が初めて見るであろうカッパのミイラ。信じるかどうかはあなた次第!

曹源寺の歴史。なぜ“河童寺”と呼ばれるのか?

天正16年(1588)年といいますから戦国時代末期、現在の江戸城和田倉門付近で創建されたという曹源寺。天正19年には湯島天神下に移り、江戸時代になって1657年に振袖火事とも言われる明暦の大火で被災。その後、現在の場所に再建されて現在に至ります。1814年に河童伝説の主役とも言える合羽屋の喜八を葬ったことから、現在ではかっぱ寺と呼ばれています。

江戸時代の浅草近辺は低湿地帯であり、隅田川の氾濫や水害にしばしば悩まされてきました。住人たちの窮状を見かねた喜八は、私財を投じて新堀川の整備に乗り出しました。しかし工事は難航し、遅々として進みません。そんな様子を見た隅田川の河童たちが、工事を手伝うようになったといいます。やがて喜八は没すると、菩提寺である近くの曹源寺に葬られました。その後、河童を見かけた人には幸運が訪れ、商売も繁盛するようになったと言います。現在でも開運や商売繁盛のご利益があると言われ、またかっぱ橋の由来となったお寺として、訪れる観光客も多いようです。

かっぱ大明神とは?

喜八の工事を手伝った河童たちはやがてかっぱ大明神として祀られ、庶民の信仰を集めました。現在でも入ってすぐの場所に「かっぱのぎーちゃん」をはじめ、境内には河童の像が多数安置されており、また、河童の好物と言われる胡瓜がお供えしてあります。河童大明神をお祀りした河童堂の天井には数々の河童の絵が描かれており、中には手塚治虫の作品も。また、この河童堂にはなんと「河童の手のミイラ」があるんです。普段はお堂の中には入れませんので、河童の手のミイラもガラス越しに拝見することになります。中に入って間近に見学するには予約が必要ですので、ぜひご予約の上、足を運んでみてください。

お寺では河童にちなんだイベントも開催される事がありますし、かっぱ橋道具街やかっぱ橋本通りにも河童の像やオブジェ、看板などがたくさんありますから、そんな愛嬌ある河童を探しながらの散策も楽しいですよ。

浅草は寺や神社などのスポットが豊富。いろいろ巡り歩いて見てくださいね!

店名 曹源寺
住所 東京都台東区 松が谷3-7-2

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カテゴリ:お寺・神社, 歴史, 見る・遊ぶ タグ:

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