下町の食べ物といわれて最初に思い浮かべるのは、やはり『もんじゃ焼き』ではないでしょうか。
「近どう本店」で“昔ながらの”もんじゃを食そう
そしてもんじゃ焼きが食べれる東京の下町と言えば、やはり月島が有名!もはや全国区で知られている、有名なもんじゃタウンですよね。
月島のメインストリートでもある西仲通り商店街のほとんどがもんじゃ店!それほど多くの店がありながらどの店も賑わっていて、その人気の高さを知ることができます。
下町の子どもの駄菓子だったもんじゃ焼き!
昭和の時代、東京や園周辺にある下町の駄菓子屋では、店先にある小さな鉄板で子ども達がもんじゃのようなおやつを食べていました。店先にあるベビースターを混ぜ、粉っぽいけれど妙に美味しく感じたものです。
現在のもんじゃのように具沢山ではなく、せいぜいキャベツと切りイカとベビースターだけ。そのため土手を作らずそのまま焼いて食べました。
子ども達だけでお店で焼いて食べる、ちょっと大人の気分を満喫できたのですが、その値段は確か100円程度。安いですよね。まさに子どものお小遣いでも食べられる、下町文化のおやつだったのです。
ちなみに同じ東京でも山手地区や三多摩地区では見かけたことのない人がほとんど。その点からも下町特有のものであったことが伺えます。
もんじゃのルーツは安土桃山時代に遡り、千利休が作らせていた「麩の焼き」。その後江戸時代に味噌の代わりに餡をまいた「助惣焼」が出来たと言われています。また北斎漫画にも登場する「文字焼き」がなまってもんじゃ焼きになったとも言われます。
ただ実際の原型は駄菓子屋のもんじゃ(地域によってぼったら、おいのとも呼ばれていた)でしょう。
懐かしいもんじゃ焼きは月島の「近どう本店」で
私が月島にもんじゃを食べに行くと必ず寄る店は「近どう本店」。月島には80店近くのお店がありますが、1980年代のもんじゃブームで鞍替えしたお店も多いのです。
近どう本店は昭和25年創業の老舗で、商店街から少し離れた場所にあるにも関わらず行列が出来ていることも多い人気店。
具の量も多く大満足できる点が気に入っています。お薦めは明太チーズもんじゃ。鉄板の組み合わせです。ここにおもちを入れるとお腹も満たされます。
また切りイカに馴染みのない人は是非切りイカ入りを食べてみて下さい。
独特の食感にB級感があり、若干高級化してしまったもんじゃの本来の姿を楽しめます。
近どう本店でもデザートに皮で巻いた餡子巻きが食べられますが、こちらは麩の焼きに近いもので、しょっぱさの後に食べるとより美味しさを感じます。
もんじゃは細かい作り方は気にせず、やや焦げ付いて薄いゴムのようになった部分を食べるのが最高に美味しいものです。
月島でお腹いっぱいになったら、橋を渡って隅田川を超えるとそこはもう築地。勝鬨橋を眺めながら下町散歩を楽しみ、銀座まで歩くと東京を満喫できますよ。
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