産業革命以前は、多くの手工芸品が、一つ一つ職人の手作りで作られていました。
櫛も同様で、わが国には櫛に適したツゲの木を切り出し、見事な美しい櫛を作り出す技術があったのです。
よのや櫛舗のツゲ櫛で美しい髪を作るヘアブラシを
その伝統が今もここ、よのや櫛舗では守られており、職人の叡智が詰まったハンドメイドの逸品を手にれることができるのです。
お店の2階部分は、蔵を思わせる、白漆喰の重厚なつくり。蔵といえば、財産を守る象徴ですが、よのや櫛舗が享保の世から伝統を守り続けできた矜持もにじんでいるように思わされます。
そして、若葉色の暖簾はまるで櫛の材料となるツゲの木がまだ山に生えていたころを連想させる粋なものです。
住所は東京都台東区浅草1-37-10。
カレーパンの豊福や、浅草メンチなど食べ物屋さんの良い香りが漂う伝法院通りですが、
やまとみ呉服店、よのや櫛舗、おおもり衣装と並ぶ一角は、いわば江戸のアパレルファッションゾーンとでもいいましょうか。
営業時間は10:30から18:00、定休日は水曜日となっています。
電話番号は03-3844-1759。
伝統の職人技と、機能性を合わせた工芸品
実はこのツゲ櫛、単に工芸品として美しいだけではなく、科学的に優れた機能を持っていることが明らかになっています。
まずは、静電気の帯電を防ぐこと。プラスチックなどでできたくしは、電子をつなぎ止めておく力が髪と違って大きかったり小さかったりするので、電子の移動が髪との間で起き、髪には静電気がたまってしまいます。
ところがツゲは電子をつなぎ止めておく力が髪と同等なため、接触させても静電気が起こりにくいのです。
これで、髪をとかしているときに静電気によって髪の束がばらばらになることから解放されますね。
さらに、硬く接触面の少ないツゲ櫛は、摩擦熱の発生も少なく、まさに髪と髪の間に歯がすっと入り込み、自然に流れていくようなとかし心地。髪の毛のキューティクルも守られます。
江戸の町を華やかに彩った芸者さんや、毎日忙しく働いていた市中の娘さんたちも、このツゲの櫛で髪をとかしているひとときは、一人の乙女に戻るくつろぎのひとときであったに違いありませんね。
さぁ、このよのや櫛舗の櫛を次にご愛用されるのは、ほかでもないあなたです。
とかしぐしが¥4800から、イチョウ型のかんざしが¥4800から、彫り紋のかんざしが¥9800からとなっています。
「一生ものの櫛と評判!よのや櫛舗の口コミ
さてここで、よのや櫛舗さんで櫛をお買い求めになられたお客様の口コミを見てみましょう。
「お店の中は伝統的な日本文化そのものです。
こんな職人の世界が21世紀に残っているなんて!
とかしぐしは今風の柄つきのものもあり、普段の生活のままさりげなくツゲ櫛を携帯することもできそうです。
帰ってから髪をとかすのが楽しみですね。」
「ここよのや櫛舗さんで買った櫛は一生ものです。使用後に皮脂を櫛からふき取って、たまにツバキ油を塗りこんでやると、
さらさらに髪をとかせるので、今ではその手入れのひと手間さえ、楽しみの一つになっていますね。お店で一緒に売っているかんざしもかわいいですよ。」
文化財のようなお店の雰囲気と、遺産ではなく今でも現役で、工芸品を生産し続けているという貴重さ。これからも多くの美意識の高い方々を魅了していくことでしょう。
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