北海道や九州、関西に比べると、なんでもあるけど名物が無いと言われがちな東京。たしかに、あまり他県で食べられていない、類似品が無いものがもんじゃ焼きくらいです。それでも、実は東京下町に来ると、食べられる名物というのがあるのです。
東京下町名物どじょう鍋が食べられる「駒形どぜう」
それがこのどじょう鍋。見ての通り、どじょうを使った鍋です。もともと江戸の庶民に食べられてきたどじょう鍋。
そしてこのどじょう鍋と言えば、有名なのが浅草と蔵前の中間に位置する「駒形どぜう」。どぜうと書いてどじょうと読みます。その歴史は古くなんと1801年の創業!200年以上も庶民に愛され続けてきた歴史深い店です。
このあたりに住んでいても、逆に行かない場所になってしまっていた「駒形どぜう」。今回偶然縁あってお邪魔させていただくことになりましたが、この機会がなければずっと足を運ばなかった可能性も…やはり下町に住んでいても今のどじょうは普段の味ではなく「特別」なものです。
行く前は臭みがあるんじゃないか、言うほどおいしくないんじゃないか、と訝っていたのですが、そんな心配は吹き飛ぶ美味しさでした。
どじょう、くじら、鯉と日本の歴史を感じる料理
ざっと食べたものを紹介します。
まずはお通し…だったと思います。暑い夏にぴったりの冷たい出汁の利いたお通しでした。(行ったのが少し前でうろ覚えです)
小鉢料理も風味が柔らかく美味しい。
こちらは「どぜう入り卵焼き」。うなぎだったら「う巻き」という感じですね。もちろん美味しくないわけがありません。
このほかにも、「さらしくじら」というきれいな真っ白いくじらも頂きました。赤くない!と思ったら、鯨の皮などを薄く切ったものを熱いお湯をかけて、その後冷やしたものだそう。美味しい酢味噌で頂きます。
古き良き日本と言いますか、日本の昔から食べられていたものが試せるのは嬉しい限りですね。しかも、どれも臭みなどが無く美味しいものです。
臭みの無い美味しいどじょう鍋
肝心の鍋です。丸い鉄鍋にぎっしりとつまったどじょうが運ばれてきます。もう煮えているので、あとはこれにネギをたっぷりかけてネギに火が通ったら完成です。
食べてみての感想は、まったく臭みが無い!しかも濃そうに見えたのに、柔らかい味わいでちょうど良く、本当に美味しい!!さらに山椒をかけると風味が加わりさらに旨い。箸が止まりません。鍋がなくなると、お次をお持ちしますか?と言って鍋を運んできてくれます。4人でなかなかの量を食べたのではないでしょうか。
ちなみにこちらは「どぜうさきなべ」というものだそう。頭や尻尾が苦手!という人におすすめな、身だけのお鍋です。もちろんこちらも美味しいですよ。
予約をするなら4人以上で
食事の最後は卵でとじても良いのですが、今回は「うなぎ茶漬け」をオーダーしました。
黒っぽい色なので見るからにしょっぱそう…と思うのですがまったくそんなことはありません。出汁感のある美味しいお茶漬けです。これにも山椒が合いますよ!
席は1階は、まさに歴史ドラマに出てくるような作り。広間食事を載せる台、座布団がずらりと並んでいます。
この座るところと、食事の位置が全て同じ高さにあるので、まさに時代劇のようなのです。こちらの席は予約が出来ないため、並ぶことになります。特に土日は込み合いますので、数十分待つことも。
もし予約をしたい場合は、4名以上ですと可能なよう。園場合は2階のテーブル席が用意されます。こちらも非常に雰囲気が良いですよ。
お昼から夜までずっと営業されていますので、お昼の飲みにも最適ですね!(→他にもあるよ!浅草昼飲みおすすめ飲食店)
どぜう鍋は1,750円。他のメニューもたとえば江戸風卵焼き650円とか、鯨ベーコン980円とか、わりと良心的なお値段。店構えの重厚さに慄いてしまいそうですが、もともと庶民の食べ物なわけですから、やはり良心的なわけです。客単価も3,000~4,000だそうなので、お安いですね!
建物自体も非常に風情があるので、たぶん雰囲気を見るだけでも満足度が高いこちらのお店。たぶん東京住まいでも食べたことが無い人も多いと思いますので、是非一度食べてみてくださいね。
他にもお店をチェックしましょう!→浅草でおすすめの居酒屋はここだ!
スズキ より:
女性 (20代)
2015/09/01 11:26
生まれて初めて食べたどじょうは、本当に美味しかったです。
内装は、昔風の広い座敷になっており、建物だけでも風情があります。
そしてメインのどじょうは、思っていた味とは異なり、臭みも無く、つるっと食べられてしまう美味しさでした。
今でも覚えている、特に美味しいと思ったのは「どぜう鍋」です。
ねぎを、どじょうの上にこれでもかと言うくらい乗せて食べるのですが、一度食べたら忘れられない味です。
少し変わった美味しいものを食べたいと思ったら、ぜひ一度こちらに足を運んでみてはいかがでしょうか。
匿名 より:
男性 (~10代)
2015/09/24 20:04
駒形となっていますが、浅草から数分で行ける距離なので浅草観光の時、食事体験でよくおじゃまします。
地方や海外から来たお客さんを連れて行く事が多く、最初は、昔懐かしい雰囲気で和んでいるのですが、どぜう鍋が出てくると、驚きと写メを取りまくったりしています。
食べはじめるまで時間がかかりますが、それもまた雰囲気があってよし。食べはじめるとおかわりを頼む人もいますが、飲食店をハシゴすることを考え、少し少なめがいいかと思います。
ちょっとした異文化体験出来る場所です。
ユニまうす より:
男性 (40代)
2015/09/24 20:17
「駒形どぜうで、どぜう鍋を食す」
駒形となっていますが、浅草から数分で行ける距離なので浅草観光の時、食事体験でよくおじゃまします。
地方や海外から来たお客さんを連れて行く事が多く、最初は、昔懐かしい雰囲気で和んでいるのですが、どぜう鍋が出てくると、驚きと写メを取りまくったりしています。
食べはじめるまで時間がかかりますが、それもまた雰囲気があってよし。食べはじめるとおかわりを頼む人もいますが、飲食店をハシゴすることを考え、少し少なめがいいかと思います。
ちょっとした異文化体験出来る場所です。
ポポーン より:
男性 (20代)
2015/10/02 21:35
駒形どじょう以外にも、どじょうがおすすめなお店があります。それがどぜう飯田屋さん。駒形どぜうさんが浅草寺よりも東側なのに対し、ここは国際通りを越えた西側にあります。どじょうを鍋で食べることが出来るお店は貴重ですが、ここは昔ながらの雰囲気でどじょうが食べられるお店。どじょう自体は食用でも大丈夫で実は栄養価が高いのだという事を店舗の方から聞きました。どじょうというと少しドロっぽいというか、臭みを感じると思いますが、そんな事もなくここの店ではその癖のようなものがしっかり取り除かれています。更に噛み応えもよくシシャモのような食感です。食べたことがない人こそ、食べていただきたい料理です。
まみたん より:
女性 (40代)
2017/10/23 15:03
浅草に観光に行く際に、昔から食べられているというどじょうを食べてみようということに。有名な老舗の駒形どぜうに行くことにしました。さすが老舗だけあって、外観もお店の中も風情あるいい雰囲気。1階の広間でどしょう鍋と柳川鍋をいただきました。丸ごと何匹ものどじょうが入っているどじょう鍋は、ちょっと見た目が苦手。恐る恐る食べてみると臭みがなく、ふわふわとした食感。私には卵でとじている柳川の方が、味も濃い目で食べやすかったです。どこでも食べることができるものではないので、浅草に行った際には是非食べるべきだと思います。