ほおずき市は浅草の浅草寺で毎年1回開かれるお祭りのひとつです。今回はその歴史やお祭りの特色をいろいろと紹介していきたいと思っています。
ほおずき市のお祭り
まず、浅草の浅草寺についてですが、浅草寺は都内でも一番古いお寺です。創建も628年で地元の人たちはもちろん全国からもたくさんの観光客が訪れています。
ほおずき市のはじまりとしては、むかしは芝の愛宕(あたご)神社の縁日に由来しています。愛宕(あたご)神社では、観音様の縁日に開かれていましたが、これはしだいに観音様では本家の浅草寺の方が人気となってきたからです。
ほおずき市の歴史や成り立ち
ほおずき市の由来としては、むかしの農家での出来事が発端でした。それは雷の時期にいわれている「赤とうもろこし」の伝説からはじまります。それは「農家の軒先に赤とうもろこしを吊るしておくと雷が落ちない」という伝説です。雷が落ちた地域でも「赤とうもろこし」を吊るしていた農家だけが被害に合わなかったということがあります。
「赤とうもろこしを吊るしておくと雷が落ちない」ということから雷除けとして大変人気になりましたが、明治当初には「赤とうもろこし」が不作となったために縁日には御札として神社から授与されるようになりました。
1回の参拝が4万6,000回に匹敵!?
観音様のお参りの方法として、7月10日にお参りすることでなんと4万6千日お参りしたのと同じご利益があると信じられています。126年分なので、一生分以上というスゴイご利益っぷりです。
その時期には境内でもたくさんの赤く実のったほおずきが販売されるようになったということです。
下町の情緒たっぷりの縁日では、浴衣すがたの地元の人々や観光客で賑わいます。テレビなどでも紹介されますが、人気なほおずきは風鈴とセットになったもので、値段も手頃な1鉢2,500円くらいのものに集中しています。
また、ほおずき市は「値切る」のも楽しみな人も多いです。最終日などにはとくに値引きして売ることも多いので楽しみも多いです。鉢ものだけでなく「枝ほおずき」や「ひごほおずき」などを買い求める人も多く、ほかにもほおずきの実だけ袋につめて販売しているので持ち運びが苦になりません。
おみやげにほおずきを購入!
ほおずきの種類としては薬用の「千成ほおずき」や観賞用の「丹波ほおずき」というのがあります。最近は観賞用の方が需要が多く、育てることが楽しみな人には花つきのほおずきも販売しています。。
しかし、雷が落ちないのは「赤とうもろこし」では・・。と思っている人も多いでしょう。それは多分とうもろこしが不作のときからはじまったのかもはしれないですが、赤く実ったほおずきを遠くから見ると「赤とうもろこし」に見えてくるからではないでしょうか?さらにほおずきは薬効効果として「大人の癪(しゃく)を切り、子どもはかんの虫の気を取り去る」とまでいわれ大変に珍重されるものでもあったからかもしれません。「軒下に吊るしておくのであればほおずきの方が・・」ということからはじまったのかもはしれないですね。
浅草寺では表参道に「雷門(かみなりもん)」という大きな赤い提灯が吊り下げてあるのが有名ですが、正式には「風雷神門」といってそれぞれ右と左に「風神像」「雷神像」がおられます。みやげ物屋さんで賑わう「仲見世」はなんと店舗が東側に54店舗、右側には35店舗もあるのです。
像といえば金剛力士像(仁王)像が宝蔵門のところにもおられるので観光客の人たちにはとても人気のあるスポットです。本堂としては国宝の聖観音像を見ることができますが、天井画など川端龍子(かわばたりゅうし)など、龍の図なども有名です。
夏は浅草の観光的にも色々とイベントのあるシーズン。是非毎月訪れて、浅草を体験していってくださいね!
→浅草観光するなら!イベント情報をチェック。