浅草周辺エリアは下町と呼ばれ、歴史スポットも多く存在しています。中でも人気が高いものの一つが、鬼平犯科帳の舞台となっている墨田区・本所エリアでしょう。

浅草には鬼平犯科帳の著者である池波正太郎先生記念文庫が台東区生涯学習センター内にある為、ファンの方が多く訪れる場所もあります。

ドラマ化は勿論、舞台、漫画、アニメまで様々なチャネルで展開されている作品ですから人気も相当のものです。

今回紹介する下町本所散策はすでにどっぷり鬼平ファンという人には勿論おすすめです。

長谷川平蔵・鬼平についてあまり知らないという方だけで巡るには少し寂しい内容かと思いますので、詳しい方と行くか、事前に映画かアニメで少しだけ予習していくと楽しい散歩になるはずです。

取材は複数日に渡って行いましたが、所要時間的には一日あれば回れますので浅草観光とは別日にもう一日作れるという場合は浅草食べ歩きの懺悔としてウォーキングしてみてはいかがでしょう。

ただし、高札所を回るだけでも10000歩オーバーとなりますので、ちょっと自信が無いという方は、区内循環バス「すみだ百景すみまるくん、すみりんちゃん」を利用して巡ることもできます。

長谷川平蔵(鬼平)ゆかりの地(高札スポット)を巡るルート

ここでは、浅草から巡るコースを紹介したいと思います。つまりは隅田川(大川)に架かる吾妻橋をスタート地点としています。

全部で14の高札が設置されていますが(後述しますが、現地調査では1箇所見つけられず)、まずはその全スポットをリストとGoogleMapで確認してみましょう。

※札の順番は実際に回ってみて付けた番号となります。ガイドマップ等とは違う可能性もありますので注意してください。

  • 【高札1】吾妻橋(墨田区吾妻橋1-23)
  • 【高札2】如意輪寺(墨田区吾妻橋1-22-14)
  • 【高札3】枕橋 さなだや(墨田区向島1-1)
  • 【高札4】みめぐりの土手(墨田区向島2-1)
  • 【高札5】三囲神社(墨田区向島2-5-17)
  • 【高札6】常泉寺(墨田区向島3-1-13)
  • 【高札7】業平橋(墨田区吾妻橋3-4)
  • 【高札8】西尾隠岐守屋敷(墨田区業平1-13-7)
  • 【高札9】春慶寺(墨田区業平2-14-9)
  • 【高札10】出村の桜屋敷(墨田区横川1-1)
  • 【高札11】高杉銀平道場(墨田区太平1-25-4)
  • 【高札12】法恩寺(墨田区太平1-26-16)
  • 【高札13】相模の彦十の家(墨田区亀沢4-14-6)
  • 【高札14】長谷川平蔵の旧邸(墨田区緑4-12-7)
  • 【高札15】茶店笹や(墨田区千歳3-5-8)
  • 【高札16】軍鶏なべ屋「五鉄」(墨田区両国4-1-7)
  • 【高札17】煙草屋・壺屋(墨田区両国4-4-5)
  • 【高札18】料亭「井筒」(墨田区両国1-7-4)

見ていただくと分かるようにそれほど広い範囲を移動する訳ではありません。鬼平の舞台を少しでも感じたいのであれば、その距離感を理解する為にも徒歩で行くのがおすすめです。

長谷川平蔵(鬼平)ゆかりの地を巡るウォーキング前半戦

では、吾妻橋から順にスポットを紹介していきたいと思います。
あまり事前に予備知識を付けたくないという方は、ブックマークなどをしていただいて、ここで一度終わりにしておくのも良いと思います。

※当日、高札が見つからないというアクシデントがおそらく発生しますのでブックマーク等は忘れずに!

【鬼平高札1】吾妻橋

【鬼平高札1】吾妻橋

浅草駅から吾妻橋を渡り墨田区側へ来たら最初の信号の手前に高札1はあります。橋は左側を通行すると分かりやすかと思います。

高札には「吾妻橋(大川橋)」。鬼平犯科帳の作品にも度々登場する橋です。隅田川の4番目に架けられた橋、1774年・平蔵が29歳の時の事です。

アサヒビールの名物モニュメントとも一緒に撮影できました。

【鬼平高札2】如意輪寺

【鬼平高札2】如意輪寺

次は、如意輪寺になります。吾妻橋の通りを真っ直ぐ進み、満願堂さんの手前で左折、2つ目の路地を入ると高札があります。詳しくはルートのGoogleMapで。

849年から歴史のある古刹です。如意輪寺門前の花屋といった表現が何度が出てくる場所ですね。

如意輪寺

【鬼平高札3】枕橋 さなだや

【鬼平高札3】枕橋 さなだや

次は、路地を抜けて北十間川に架かる枕橋へと向かいます。枕橋を渡った先に高札3はあります。
北十間川はスカイツリーの横を流れる川で、当時は源森川と呼ばれていたようです。ちなみにこの枕橋の次は源森橋です。

この枕橋さなだやは、「蛇の眼」で登場する重要スポット。蕎麦屋はありませんが、自動販売機と公衆トイレがありますので一息つきましょう。

真上には首都高向島線が通っていますから、現代でしたら、源森橋下に逃げ潜むのではなく、向島ICから逃走となりそうですね。

首都高向島線

【鬼平高札4】みめぐりの土手

【鬼平高札4】みめぐりの土手

次のスポットへはそのまま隅田川沿いに歩いていきます。大川の隠居に登場するみめぐりの土手はちょうど三囲神社へと続く路地との交差点近くになります。
進行方向右手に高札がありますので、見逃すことはないと思います。

この場所では、大鯉や父の形見である銀煙管を思い出す人も多いでしょう。少し奥にある長命寺や隅田川の反対側などの景色も是非楽しみましょう。対岸はほぼビルですが。

【鬼平高札5】三囲神社

【鬼平高札5】三囲神社

みめぐりの土手をチェックしたらそのまま横断歩道を渡って見番通りへ向かいます。すぐ左手に三囲神社(みめぐりじんじゃ)の境内が見えてきます。

木札は神社の入り口に設置してありますが、美しい木々と竹林に囲まれ立派と描かれた面影はありますので、是非参拝もしていってください。

三囲神社入り口

【鬼平高札6】常泉寺

【鬼平高札6】常泉寺

三囲神社の後は、高札ルートを辿るなら水戸街道を渡ることになります。水戸街道を越えて一本目の路地を右手に進むと常泉寺の高札スポットがあります。区役所が提供しているガイドマップだと細かい設置場所までが分からないので、事前にGoogleMapで見ておきましょう。

老人ホームの角に設置してあるのですが、木々に溶け込み少し分かりにくいかもしれません。

鬼平犯科帳では、番外編となる「にっぽん怪盗伝」に登場する常泉寺。昔と違い規模はだいぶ小さくなっているようですが、現代でもこのあたりでは大きなお寺となっています。

【鬼平高札7】業平橋

【鬼平高札7】業平橋

次のスポットは有名な業平橋となります。常泉寺からは徒歩5分ほど。
言問通りを進みスカイツリーの脇を抜けていくようなコースとなります。
スカイツリー側は人で溢れている事も多いので右側の歩道を歩くようにすると良いでしょう。
再度北十間川となり東武橋を渡ってすぐに右に入れる路地がありますので曲がります。そのまま直進で公園に入れますのでそのまま進みましょう。
すると業平橋の下に出ることができ、そこに高札があります。
鬼平犯科帳では「敵」に登場するシーン。是非高札を確認後は業平橋を渡ってみてください。

【鬼平高札8】西尾隠岐守屋敷

【鬼平高札8】西尾隠岐守屋敷

次のスポットへは徒歩3分。業平橋の架かる浅草通りを少し押上方面へ進むだけで到着します。
「みりん堂」というお煎餅屋さんの脇に高札が設置されています。
昔から茶屋だったのかなといった雰囲気ですが、鬼平の舞台では賭博場や盗人宿という少しアンダーグラウンドな場所だったとされています。

実は今もお煎餅屋さんの奥では…。という事はありませんが、「火盗」とプリントされた鬼平せんべいを売っているようですので是非お買い求めください。

業平みりん堂

【鬼平高札9】春慶寺

【鬼平高札9】春慶寺

次のスポットは春慶寺。多くの作品に登場し、岸井左馬之助の寄宿先として知られています。
みりん堂さんからは浅草通りを5分直進するだけで到着します。

お寺という感じのしない場所ですが、石碑なども沢山並んでいますので是非一つずつチェックしてみましょう。

春慶寺外観

以上が長谷川平蔵(鬼平)ゆかりの地を巡るウォーキング前半戦となります。ここまでおよそ4000歩ほどになると思います。各スポットをじっくり見て回ると2時間はかかっていると思いますし、さくさく進んでも1時間程度かかってきます。

残す高札は7つとなりますが、後半戦のほうが移動距離が長くなってきますので、このあたりで一度休憩をすると良いでしょう。

スカイツリーへ入ってしまうとなかなか疲れてしまうと思うので浅草通り沿いのお店がおすすめです。

押上・業平橋間のエリアはおしなり商店街と呼ばれていて、良いお店が多い割にスカイツリーほど混んでいないので利用しやすいはずです。

特に鬼平散策をしている人へは、和食屋「なりひら」さんが良いかなと思います。美味しい魚定食をいただけますので後半戦に備えて最高の休憩になると思いますよ。

長谷川平蔵(鬼平)ゆかりの地を巡るウォーキング後半戦

では、休憩を終えたら後半戦の開始です。まずは先程の業平橋まで戻り南北に続いている大横川親水公園へと入りましょう。

ここは、つまり横川という事になります。

【鬼平高札10】出村の桜屋敷

【鬼平高札10】出村の桜屋敷

大横川親水公園を南下していき3つ目の橋の手前に高札スポットがあります
。「出村の桜屋敷」という事で、左馬之助の春慶寺の後に行くには良いスポットですね。桜の季節になれば大横川親水公園には沢山の桜が咲きますが、シーズンではないとちょっと面影などを感じることは難しいかと思います。

おふささんが横川を舟で嫁入りにいく場面などを想像しながら周りを見渡してみましょう。

【鬼平高札11】高杉銀平道場

【鬼平高札11】高杉銀平道場

次のスポットへは桜屋敷から徒歩5分ほど。桜屋敷の高札を見たらそのまま公園から出てしまいましょう。出て2つ目の道を右、そして2つ目を左で高杉銀平道場の高札が見えてきます。

こちらもまた道場の面影がありませんが、桜屋敷からの距離感位置関係が分かると面白いですね。

高杉銀平道場跡地

【鬼平高札12】法恩寺

【鬼平高札12】法恩寺

次のスポット法恩寺へは徒歩1分。こちらはとても情緒を感じられる場所ではないでしょうか。
「本所・桜屋敷」などに登場する法恩寺ですが、今では背景にスカイツリーも立っていますので現代と融合したような写真を取ることができます。

法恩寺とスカイツリー

【鬼平高札13】相模の彦十の家

【鬼平高札13】相模の彦十の家

次のスポットは、これまた重要な登場人物である彦十ゆかりの地となります。法恩寺からは徒歩で15分ほどかかります。
ルートは冒頭で紹介したGoogleMapを確認いただければと思いますが、この辺りの道は碁盤の目になっていますので迷わずに行けるはずです。

なかなかの裏道で住宅街の中にポツンとありますので見逃さないようにだけしましょう。

墨田区亀沢4丁目こども広場の中にありますが、ほんとうにただの広場なので少々寂しい感じです。

長谷川平蔵の旧邸がこの後に出てきますが、左馬之助の宿、道場、彦十の家、平蔵の旧邸と位置関係が見えてくると嬉しいですね。

【鬼平高札14】長谷川平蔵の旧邸

【鬼平高札14】長谷川平蔵の旧邸

次はいよいよ長谷川平蔵の旧邸です。どんな建物がまっているのだろうと期待されるかもしれませんが、がっかりするので期待はしないでおきましょう。

というのも現在はローソン緑4丁目店になっているからです。まさかコンビニエンスストアに高札があるとはと驚きましたが、設置してくれているだけ有り難いと思いましょう。

長谷川平蔵の旧邸はローソンに

秋葉原にはドラゴンクエストのローソンが確かあったような気がするので、ここも鬼平仕様にしてくたりしませんかね。勝手に期待しています。

確かにこの立地ですと本所・深川で遊び回るには良いなと感じます。

【鬼平高札15】茶店笹や

【鬼平高札15】茶店笹や
※画像はGoogleさんよりお借りしました。

次のスポットへ向かいますが、この区間が一番距離があります。おそらく25分~30分ほどかかるとおもいますのでのんびりと歩いていきましょう。

また、すこし遠回りになりますが、菊川駅まで出ると長谷川平蔵・遠山金四郎屋敷跡のモニュメントを見に行くこともできます。

ルート通りに進んでいただくと目的地に到着します。しかし、高札が無い。

何度もGoogleMapで調べましたが、確かに無いのです。ストリービューで見ると蕎麦のむら田さんというお店の前にあるはずなのですが、お蕎麦屋さん自体が無いことに気が付きました。

一時的に無いのか、移転なのか分かりませんが、ここは諦めることにしました。「茶店笹や」が無いのは残念ですが、改めて訪問したいと思います。

【鬼平高札16】軍鶏なべ屋「五鉄」

【鬼平高札16】軍鶏なべ屋「五鉄」

次のスポットはそのまま大通りを5分ほど北上すれば到着します。
竪川に架かる二ノ橋を渡るとすぐに立て札が見つかると思います。

鬼平の行きつけのお店があったと推測される場所との事です。「二つ目橋の角地で南側は竪川」という記述からの推察。

奥に見える中田屋茶舗さんの風情ある店構えが良いですよね。

軍鶏なべ屋「五鉄」跡地

【鬼平高札17】煙草屋・壺屋

【鬼平高札17】煙草屋・壺屋

次のスポットへは徒歩3分です。
高札を見つけられなかった笹やは除きますが、一番見つけにくかったのがここ煙草屋・壺屋です。

というのも、こんかいおすすめしているルートと反対側からアプローチしてしまったので完全にビルの影に隠れてしまいうろちょろしてしまいました。

ここでおすすめしているルートでいけば問題なく見つかると思いますが、ビルの敷地内に立っていますので見逃さないようにだけしてください。

煙草屋・壺屋もなかなかの重要スポット。趣はないかもしれませんが、位置関係などが分かるとまたのめり込むのではないでしょうか。

【鬼平高札18】料亭「井筒」

【鬼平高札18】料亭「井筒」

いよいよ最後のスポットとなります。煙草屋・壺屋からは徒歩で10分ほど。かなり細い路地になりますので注意しましょう。

最後の高札は料亭「井筒」。ここは悪党のゆかりの地になりますね。表向きは料亭という事でタイトルは料亭井筒となっています。

もちろん、料亭は存在していないのでここが最後のスポットで良いのか悩みましたが、仕方がありません。

近くには回向院もありますので、旅の締めに行ってみても良いかと思います。

また、ここまでの経路でそれほど疲れていないという場合は、両国駅すぐ側にある江戸東京博物館も一緒に行ってしまうのもおすすめです。

ここはさすがに大きな博物館というだけあって、展示も豊富。当時の生活等を再現した模型など圧巻です。

以上、長谷川平蔵(鬼平)ゆかりの地(高札スポット)を巡るルートをご紹介しました。

後半戦は、おそらく7000歩くらいになるかと思います。
前半戦と合わせるとおよそ11000歩。ウォーキングとしてもなかなかしんどいと感じる人もいるかと思います。

冒頭でも紹介しましたが、区内循環バスなどを利用しながら巡ることも可能です。

最後の料亭「井筒」からは両国駅まで10分ほどで着きますので、浅草スタート、両国ゴールという分かりやすいコースなのでは無いでしょうか。

浅草の池波正太郎記念文庫からスタートするとさらに距離が長くなりますので是非別日に楽しむことをおすすめします。

高札を巡ることで主要スポットの地理感が一気に分かると思いますので再度、鬼平犯科帳を楽しむ事ができそうですね。

少し大変ですが、その分達成感もあります。
浅草・本所・深川エリアを鬼平の切り口から楽しんでみてはいかがでしょうか。

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by 浅草観光のオトモ
カテゴリ:歴史 タグ:

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