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    老舗おでん屋「大多福」。浅草で100年続く、しみしみ大根で暖まろう。

    つくばエクスプレス浅草駅から、東京メトロ入谷駅の間に位置する、浅草千束。

    言問い通り沿いに、大正創業の老舗おでん屋さんが、今も熱烈なファンに愛されています。それがここ、大多福です。

    目次

    老舗おでん屋「大多福」。100年続く浅草のおでんを!

    otafuku

    Photo by 大多福

    近代化しつつあるこの界隈に、うっそうとした木々と、かわいらしい丸い提灯が目印です。最近は日本庭園でも、スタイリッシュに少しの植物をきれいに切りそろえるお店がみられますが、この、たくさんの木々が植えられて、雑然としてちょっと山っぽさがある大多福の店構えには、来た人がほっとする何かがあります。こういったところにも、100年の歴史が織り成す知恵が垣間見えます。

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    こんな風景が楽しめるのも浅草観音裏の楽しさかもしれません。

    大多福で人気の大根や卵、変わりダネのおでんも豊富です。

    おでんでの1番人気はやはり不動の大根!ここ大多福でも、やはり大根が人気です。厚めにカットされた大根は見た目だけで思わず唾を飲んでしまいます。

    大多福の大根に箸を入れてみましょう。こだわりのお出しと、ほかに一緒に煮込まれている食材のうまみまでもが大根に染み込み、
    繊維の一本一本までもがほろりと崩れるような柔らかい仕上がりです。

    いったい、この大根ができあがるまでに、どれくらいの時間煮込まれたのか、そして、継ぎ足して使われ続けるだしの中で、どれだけの食材が入り、そして出て行ったのか・・・。大変な歴史の産物だということがわかる味です。

    フキやギンナン、ゴボウ巻きなど、季節を告げる大地の息吹きが感じられるお野菜も、おでんの盛り付けられたお皿に彩りを添えて、何とも美しいものです。

    “巾着”には、もちだけではなくシイタケや長ネギも入り、練り物もどれも丁寧な仕事がなされていることがひと目でわかります。
    サメの筋と軟骨でつくったコリコリとした練り物、”すじ”や、
    クニュッとした食感の生麩の中に雑穀のアワがプチプチとした食感を加えてくれる”粟麩”など、今や姿を消しつつあるおでんのネタも、今日も船の中でお出しに浸っているのです。

    おでん以外のメニューも人気!季節をとわず楽しめる大多福

    おでんに加えて、茶わん蒸し、お刺し身、酢の物、自慢のだしで炊いた茶飯などが楽しめるコース料理¥5400も人気です。おでん以外のメニューも充実していますので、季節を問わず楽しめるのも嬉しいですよね。

    営業時間は夜11:00までと、比較的遅くまで営業されていますので、少し仕事上がりが遅くなった方でも、ゆったりとしたいい気分で 1日を締めくくるために訪れるというのもまた一興です。

    世の中のスピード化は著しく、価値の変動に常に目くばせをして資産の管理をする時代です。

    昨日の友は今日の敵、少し前に憩いの時を過した場所が、次に来たら別の不動産になっていた、なんてことも珍しくありません。

    でも、そんな時代にあっても、大多福は100年前と同じく、おでんのコトコト煮られるリズムが、場所の空気の流れるテンポの基準となっています。

    だからこそ、忙しい毎日をおくる旦那衆が、今宵も大多福に吸い寄せられて、ゆっくり流れる時間という得難い財産に触れていくのでしょうね。

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