浅草はお酒を飲むのが楽しい場所です。外で呑むのが気持ちよいホッピー通りや、深夜にも楽しいバー、空が明るいうちから飲むのが気持ちよい昼飲みできるお店など、楽しみ方は色々。
浅草の正直ビアホールで美味しいビールを!
そんな浅草で、もしビール好きなら1度は足を運んでいただきたいのが、「正直ビアホール」です。
浅草の言問い通り沿い。ひさご通りの商店街のすぐ近くにあるのが、このお店、正直ビアホール。一見するとなんだかなんだかわかりません。ちょっとした工場?というような外観ですが、。良く見ると「KIRINBEER」「正直」の文字が読めます。
しかし、ここだけ見てもまさか美味しいビールが飲めるお店とは思いませんよね。
中に入ると、カウンター数席だけの小さなお店であることが解かります。コの字になったカウンターにはママがお1人。笑顔で迎えてくれます。とっても優しく、どんどん話しかけてくれるママ。入りにくいなぁと思っても勇気を出してみるものです。
カウンターの中心には、長年使っていて、なおかつきちんと綺麗に保たれているサーバーが。木製のサーバー、非常に存在感があり思わず見とれてしまいます。
「ビールを1杯お願いします」
…と言ったものの、よく考えたらこちらはメニューの無いビールだけのお店。ママが手際よくビールを注いでくれます。
1杯1杯ママが注ぐ美味しいビール
「今日はグラスじゃないのだけど良い?」
…なんでも手を怪我してしまったようで、重たいグラスではなくプラカップだとのこと。美味しいビールが頂けるならばもはや長靴でも構いません。
※一口飲んだ後です。写真なんか撮ってないで美味しいうちに最初の一口を飲みましょう!!
到着したのはプラカップに入ったビール。プラカップということを忘れてしまいそうなキメの細かい泡!美味しそうです。
一口飲むと、「あ、美味しい」と思わずつぶやいてしまう美味しいビール。濃厚でまろやかなのにすっきりしています。普段は薄いグラスに注いでぐれるそうです。そちらでも是非味わいたいですね。
おつまみは、簡単なものをサービスで出してくれます。定番のベビーチーズ、豆、昆布、今日は冷やしトマトまでいただきました。中ぶりのトマトにテーブル塩をふってかぶりつきます。
ちなみにこれらのおつまみは全てサービス。ビールを何杯飲むか?だけなのです。なんとも潔く、なんともシンプル!
ここのビールを飲みに、全国から人が集まるそう。お伺いしたときはなんと仙台からいらっしゃった方とご一緒になりました。東京に来るときはいらっしゃってしまうのだそう。その気持ち、良くわかります。
浅草の老舗!愛され続ける理由は
正直ビアホールさん、なんとこの地で60年以上商売を続けられているのだそう。世代を超えて愛されていることがよく分かります。実は本店は吉原にあり、そこに正直楼という遊郭があったのだそう。今となってはこちらが本店のようになっていますね。
愛されるお店の理由の1つはもちろんビールの美味しさでしょうが、もう1つは素敵なママの存在でしょう。今もとってもおちゃめで美人のママですが、ママの若いころの写真も飾ってありそれはそれは美人です。
こちらはママをモデルにした絵。確かANAの機内誌とか…おっしゃっていたような気がします。(間違っていたらすみません)
綺麗な顔立ちに、まったく人に対して差をつけない素敵な接客、どんどん話しかけてくれる気配り。とにかく素敵なママです。
きっと初めてだと入りにくい。お店の前まで来て引き返してしまった方も多いと思いますが、是非躊躇せずに踏み込んでみてください。素敵な空間に出会えますよ。