浅草寺、仲見世の歴史を知ろう！

浅草寺の仲見世って有名だけど、仲見世ってどういう意味？

社寺の境内などにあるお店や商店街のことを仲見世って言うんだよ。

浅草寺の仲見世は、いつからあるの？

江戸時代、元禄（1688）、享保（1735）の頃といわているよ。浅草寺の仲見世は日本で一番古くて、歴史ある商店街の一つなんだよ。 1603年に徳川家康が江戸に幕府を開いてから、江戸には人々があふれ、浅草寺の参拝客も増加したんだ。そのために浅草寺境内の掃除の賦役であった近隣の人々に、境内や参道上に出店しても良いと幕府から営業の許可が与えられたんだ。

これが仲見世の始まりなのね！
当時はどんなお店が並んでいたの？

江戸時代には、役店と称された伝法院から仁王門寄りの店を、20件もの水茶屋があって、雷門寄りは平店と称され、玩具や菓子、おみやげ品などが販売されていていたんだ。

明治維新の政変により、浅草寺は政府に没収されたけれど仲見世は、その時どうなってしまったの？

浅草寺の境内は東京府の管轄となって、政府は新しく東京に5公園を作り、公園法を制定したんだ。仲見世も一切の特権が取り上げられてしまったんだ。明治18年5月（1885年）東京府は仲見世全店の取り払いが命じられ、店は退かなければならなくなったんだ。しかし同年12月に赤れんが造りの洋風の新しい店舗が完成、近代の仲見世が誕生したんだよ。

自然災害が起きた時、仲見世はどうなったの？

仲見世は、大正12年の関東大震災により壊滅してしまったんだ。しかし、2年後には現在の鉄筋コンクリート造りとなり、桃山風の朱塗りの仲見世商店街が誕生したんだ。

今の仲見世の姿は？

今の仲見世には東側に54店、西側に35店、計89店の店舗があるよ。長さは約250メートルだよ。昭和２０年に戦災で浅草寺の建物の大部分は焼失してしまったんだ。仲見世は、内側は焼失してしまったけど、幸い外側部分は焼けることなく残り、そこを補強して内装も整え、現在の仲見世の姿になっているんだよ。

そういえば、長らく雷門が建設されていなかったわよね？

そうだよ。95年ぶりに昭和35年（1960年）に松下電器創始者の松下幸之助氏の寄進によって再建されたんだ。雷門は浅草寺の総門だけれども仲見世商店街の入り口としても、一層の賑わいを見せているんだ。

いつも観光客で賑わっている理由ってなに？

理由はたくさんあるよ。なんと言っても浅草寺！そして、南北は雷門から浅草寺、東はつくばエクスプレスの通る国際通り、西は東武電車の馬道まで、のんびりと散策できるし、色んな店や飲食店があり観光スポットとして有名だよ。

仲見世でオススメのお土産ってなに？

お土産で人気なのは、やっぱり 江戸末期創業常盤堂雷おこし本舗さんの雷おこしだよ。雷おこしには家をおこし、名を残すといわれている、縁起がいいものなんだ。

他にオススメのお土産ってある？

いっぱいあるよ。１１０年続く老舗和菓子屋徳太郎さんのきんつばだよ。明治３５年から続く老舗の和菓子屋舟和さんの芋ようかんだよ。 甘味処 梅むらさんの豆かんはたっぷりの小豆と寒天に黒蜜がかかっているんだ。ここは、漫画『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎御用達のお店なんだよ。

美味しそう！もっと教えてくれる？

もちろん。金龍山浅草餅本舗さんのあげまんじゅうは、 延宝３年から変わらぬ味で人々を魅了しているんだ。 元祖人形焼　木村家本店さんの人形焼もオススメだよ。五重塔、雷様のここでしか買えない人形焼もあるよ。浅草きびだんご、あづまさんのきびだんごは、江戸時代に中身通りにあったきびだんごを再現しているんだって！

へー！江戸時代に食べていたものを食べれるんだ！それは、ぜひ味わってみたいな。

そうだね。仲見世は美味しいものがたくさんあるね。入山煎餅さんのせんべいは1種類のみ販売されていて、アツアツのおせんべいを味わえるよ。満願堂さんも芋きんは実演販売をしているから、つい買っちゃうんだよね。あとは、亀十さんのどら焼きが美味しいよ。小豆の粒あんと白餡の二種類の味をチョイスできるんだ。美味しいものがいっぱいあるから、ちょこちょこつまむと楽しいと思うよ！