和傘は、竹の骨に和紙を張り、油などで防水性を持たせた日本の伝統的な傘です。番傘、蛇の目傘、日傘、野点傘は見た目だけでなく用途も異なります。種類の違い、洋傘との構造差、選び方と扱い方を整理します。

| 番傘 | 骨太で実用的。簡素で丈夫な作り |
|---|---|
| 蛇の目傘 | 細身で装飾性が高く、同心円模様が代表的 |
| 日傘・舞傘 | 主に日よけや舞踊用。雨に使えない製品もある |
| 野点傘 | 茶席や寺社行事で使う大型の据え置き傘 |
「和傘風」でも、雨天使用できるものと装飾・日よけ専用があります。防水の有無、サイズ、保管方法を必ず確認しましょう。
和傘とは?素材と構造
和傘は竹を細く加工した骨と和紙を主な材料にします。雨傘では和紙に油を引くなどして防水性を持たせます。骨数が多く、開いたときに竹骨が放射状に見えること、閉じると骨の外側に和紙が収まることも特徴です。

和傘と洋傘の違い

| 比較 | 和傘 | 洋傘 |
|---|---|---|
| 主な素材 | 竹・和紙・油など | 金属や樹脂・ポリエステルなど |
| 骨 | 竹骨が多く、開いた内側も意匠になる | 金属やグラスファイバーの骨が一般的 |
| 閉じ方 | 和紙面が内側に折り込まれる | 布面が外側に現れる |
| 扱い | 使用後は陰干しし、十分に乾かす | 製品によるが比較的日常使いしやすい |
骨数だけで耐久性の優劣は決められません。和傘は繊細な天然素材を使うため、強風を避け、濡れた後に乾かすなど、製品に合った手入れが必要です。
和傘の主な4種類
番傘|骨太で実用性を重視
太めの竹骨を使い、装飾を抑えた実用的な雨傘です。屋号や番号を入れて共同で使われたことから番傘と呼ばれたという説明があります。男性用と決められたものではなく、重さや大きさを確かめて選びます。
蛇の目傘|細身で装飾性が高い
中心を囲む同心円の模様が蛇の目に見えることが名前の由来です。番傘より細身に作られ、内側の飾り糸や骨組みまで美しく見せる製品もあります。着物での外出や撮影、小道具にも選ばれます。
日傘・舞傘|日よけや舞踊に使う
防水加工を施さず、和紙の色や質感を生かしたものがあります。日本舞踊などの舞台用は軽さや意匠を重視します。雨傘として使えるかどうかは商品表示で確認してください。
野点傘|茶席や寺社行事の大型傘
屋外の茶席や寺社行事で見かける大型の傘です。人が手で差すものではなく、専用の傘立台で支えます。本式野点傘、妻折野点傘などがあり、張り方や内側の装飾に違いがあります。
和傘の歴史を簡潔に知る

日本に伝わった初期の傘は、日よけや権威を示す蓋(きぬがさ)に近いものでした。竹細工と製紙の技術が発達し、開閉できる構造や油を用いた防水加工が広がると、江戸時代には雨具として庶民の生活にも普及します。明治以降は洋傘が広がり、和傘の生産は減りましたが、現在も岐阜、京都、金沢、鳥取など各地で技術が継承されています。

買うときに見るポイント
| 用途 | 雨天用、日よけ、舞踊、装飾のどれか |
|---|---|
| サイズ・重さ | 持ち歩きやすさ、開いた直径、全長 |
| 防水 | 雨天使用可否と油引きの有無 |
| 修理 | 張り替えや骨修理に対応できるか |
| 保管 | 湿気を避けて保管できる場所があるか |
長く使うための手入れ
雨に濡れた和傘は、直射日光を避け、風通しのよい場所で開いて陰干しします。濡れたまま閉じておくと和紙や竹を傷める原因になります。乾いた後は高温多湿を避け、メーカーの案内に従って保管してください。
浅草で和傘や傘を探すなら
浅草では、和装小物や伝統工芸品を扱う店、傘専門店などで和傘や和傘を意識した商品に出会えます。本格的な雨傘と装飾用では価格も扱い方も異なるため、用途を店員に伝えて選ぶのがおすすめです。




