郵政博物館は、浅草のすぐ隣となる東京スカイツリータウン・ソラマチの9階にある郵便や通信についての歴史をまとめた博物館です。
博物館って聞くだけで退屈なイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、浅草観光をするなら是非立ち寄って欲しいのが、この郵政博物館。スカイツリーへはセットで出かけるという人は多いでしょうから、それならば休憩がてら寄ってみてはいかがでしょうか。
実は、スカイツリーのある墨田区は博物館の多い街でもあります。その中でも浅草からアクセスも良く、大人も子供も楽しめた郵政博物館を今回は紹介したいと思います。
郵政博物館とは
まずは郵政博物館について、簡単に触れておきたいと思います。
郵政博物館の概要
郵便に興味を持っている子供というのも少ないと思いますが、今でも郵便局の赤いバイクは走っていますし、身近な存在です。
今ではメールやLINEに代表されるインターネット通信をベースにすることが多いですが、人と人がどうやってコミュニケーションを取ってきたのかが良く分かるような博物館となっています。
基本部分の展示ゾーンについては、娘二人(7歳と2歳)と回りましたが、40分もあれば一通り見て回ることができる規模です。
出典:郵政博物館
その後、工作体験のような事をしたので博物館に留まりましたが、同時に入館した大学生らしき団体の方は1時間30分程度は見ていたようです。
個人的にも一人であれば1時間はいたいと思えるような場所でした。
博物館の概要については郵政博物館のウェブサイトより引用しておきます。
「郵政博物館」は、郵便および通信に関する収蔵品を展示・紹介する博物館です。館内は郵便にまつわる歴史や物語を7つの世界に分けて展示や映像で紹介する常設展示ゾーン、企画展示ゾーン、手紙ラウンジ、イベントスペース、ミュージアムショップで構成しています。日本最大となる約33万種の切手展示のほか、国内外の郵政に関する資料約400点を展示しています。
さらに「郵政博物館」では「心ヲツナグ 世界ヲツナグ」をコンセプトに、デジタル技術を駆使し、郵便や通信がもたらす人と人との心のつながりを感じていただける体験・体感型のコンテンツを数多く用意しています。
2014年にスカイツリーに移転してきたとあってとても綺麗な博物館、所々子供も飽きないように仕掛けをしてくれていてとても良い場所でしたので、実際に行ってきた時の写真を交えてレポートしていきます。
郵政博物館へのアクセス方法
スカイツリーまでのアクセス方法についてはここでは省略しますね。浅草方面から徒歩で来る場合でも、あれだけ大きな目印があるわけですからまず迷わないと思います。
問題は、スカイツリータウンに到着してからです。
押上方面や、押上駅で下車した場合は問題ないかと思いますが、業平橋側から施設に入ると郵政博物館のある9階にスムーズに行けません。
ポイントは、階を上がらずにそのまま建物内を押上方面に進むことです。押上側にある31階ある建物の9階部分にありますので知っておくと良いと思います。
また、9階へは8階から出ているエレベーターでしか行けません。ややこしいですが、事前に知っておけば問題ないでしょう。
郵政博物館へ行ってきたレポート・何が展示されている?子供はどこが楽しい?
では早速入館からレポートしていきたいと思います。
エレベーターを降りて看板が見えましたらすぐ隣に券売機があるのでそこで入館料を支払います。
入館料は大人300円、小中高校生150円となります。(団体割引あり・障害者手帳をお持ちの方は無料)
チケットを買ったらすぐ隣の受付カウンターに行き、館内パンフレット等をいただきます。
「始」ノ世界・「郵便」ノ世界ではGoGOポストマンを
「始」ノ世界に入ると、まず目に飛び込んでくるのが日本郵便の父、前島密さんの像です。子どもたちはこの辺は面白くないですからスタスタ行ってしまいます。
隣のスクリーンにはプロジェクションマッピングで郵便、通信の歴史が投影されていたのですが、まったく見れませんでした。
続けて「郵便」ノ世界。昔ながらの赤ポストや郵便用バック等が展示されていました。
男の子が食いつきそうなミニカーの展示も少しですがありました。
そして、ここのゾーンにあるのが、「郵便配達シミュレーターGoGoポストマン」です。
郵便配達員の疑似体験ができるアトラクションですね。手の動きに合わせてセンサーが反応し、スクリーン内のバイクを操縦する事ができます。
コースもいくつかあったようで、何度も子供は遊んでいました。
隣には実際の郵便用バイクが置いてあり乗れるようになっていたので勿論、子どもたちはまたがります。
その他、貴重な展示物が沢山あります。
こちらは実際に郵便局で使用されていた区分表との事。秋田岩手県とか、福井石川県とか合体している所が多々ありますね。
「手紙」ノ世界・「切手」ノ世界ではデジタル切手帳が楽しい
「手紙」ノ世界にも昔の貴重資料が揃っています。
「切手」ノ世界ゾーンに行くと、入り口にタッチパネルのモニターが置いてあります。表示されている図柄をタッチすると、その詳細が出てきます。子供はとりあえず動物の切手とか押しますね。
デジタル切手帳Stamp Pond(スタンプポンド)というみたいです。
また、この奥には実物の切手が33万種設展示されていますが、撮影禁止ゾーンだったため、是非行ってみてください。切手好きなら勿論、興味のない人でも様々な国のデザインを見るだけで楽しいと思います。
「簡易保険」ノ世界、「郵便貯金」ノ世界ではゆうちょ・かんぽアドベンチャーをやろう
さらに奥に進むと、「簡易保険」ノ世界、「郵便貯金」ノ世界となります。
急にお金の話になってしまいますが、郵便局の主要事業ですから当然といえば当然です。高度経済成長、終身雇用、住宅ローンと今では概念すら消えてしまいそうな時代を感じることができます。
そして、ここにも子供が遊べるゲームがあります。
保険や貯金をテーマにした子供向けのゲームです。なんじゃそりゃという感じですが、マリオのように左から右へ進んでいき、人生のイベントを選択していくような内容でした。最後は幸せな老後に向かうような内容だったかと思いますが、今の子たちの将来とはだいぶ違うよなと思いながら見ていたら結構面白かったです。
さらに奥へ進むと企画展示ゾーンが出てきます。
ここは常設ではなく、その時によって内容が変わるスペースだと思われます。訪問時は、幕臣たちの文明開化という展示が行われていました。
そして展示ゾーンの残すは「メッセージシアター」です。写真が上手に撮れなかったのでオフィシャルサイトから拝借しますが、このコの字型のディスプレイがとても良かったです。コンテンツもそれに合わせて作られているので、通常のシアターでは味わえない視聴体験ができました。
出典:郵政博物館
昔の郵便事情を学ぶようなコンテンツで東海道を進んでいくコメディー調のお話を見ましたが、子供(7歳)も椅子に座っておとなしく見ていましたし、内容はなんとなく理解できたようです。
多目的スペースも子供は楽しめる!
以上で、一通り展示ゾーンの説明しました。残すは入り口裏にある多目的スペースとなりますが、ここはいろいろとイベントを行うスペースのようです。私たちが行った時は、消しゴムはんこ教室というイベントをやっていて参加させてもらいました。家紋を彫るという事でかなり苦戦していました。
また、イベント以外にも子供が楽しいゾーンとなっていて、ひとつがこのラジオ体操のアトラクションです。
最初の方で紹介したバイクと同じく、モーションセンサーを活用しており、動きに合わせて、光や星などがモニターに映し出されます。ゲームセンターに良くある、仮面ライダーやプリンセスの機械のようなイメージです。
他にも絵葉書クリエーターという機械があり、来館の記念にハガキを作ることが出来ます。
こういったものがあると子どもたちが楽しかったと言ってくれるので非常に助かりますね。
郵政博物館に子供と行ったまとめ
最後に郵政博物館に子供行ってみての感想、そして子連れで行ってみようという方に向けてポイントを整理しておきたいと思います。
- 小学生は150円で入館できる
- 日曜日でも行列に並ぶような事はない
- GoGOバイクシミュレーターは1回5分くらいのアトラクションで楽しめる※空いていれば何度でも
- デジタル切手帳も5分位は楽しめる
- ゆうちょ・かんぽアドベンチャーも1回5分程度楽しめる※空いていれば何度でも
- メッセージシアターも子供が理解できるコンテンツ有り
- 多目的スペースでも10分ほど楽しめる
- イベントがあれば参加もしてみよう
という事でアトラクション、ゲーム関連だけでも30分くらい楽しめるのではないでしょうか。
スカイツリータウンにはゲームセンターも無いですし、なにより大人300円、子供150円ですからおすすめです。
夏休み期間には、「どうぶつゆうびん局へようこそ」という展示もあるようです。
浅草方面にいっても子供向けの施設は非常に少ないです。一日の計画の中で組み込んでみてはいかがでしょうか。
他にも浅草周辺には博物館・美術館が豊富です。興味のある方は下記もチェック!
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